第10話 人気についての、ひとりごと

 こんにちは。桜野うさです。

 ネットの片隅で小説をアップしたり、公募に出したりして日々を過ごしています。



 以前もここで書いた通り、私は長いこと創作しているわりに何かの賞に選ばれたこともなければランキング上位に入ったこともありません。



 ちなみにこれも書きましたが、先日あった創作者同士の飲み会で「私だって一作くらい超ウケたい!」とか言ってました。



 サイゼ●●で。



 ボトルワインを飲みながら。(※しかもプレミアムワインです)


 みんなで好き放題飲み食いして一人2000円台だったの、流石だなぁと感じました。



 話を戻します。


 私は評価をされたいと思いながらめちゃ凄い結果を出したわけではない、そういう奴です。



 どうしてなのか。



「才能がなかったから」

 かもしれませんが、才能がないならないなりに足掻いてみたいですよねー。



 で、自己分析した結果「あまり読者を向いて創作して来なかったのが原因だろう」と、思いました。



 二次創作の畑、それも数字が明確に出る環境で●年くらい活動していた私は、



「人気ジャンルの人気キャラを人気な解釈で人気シチュエーションでタイミングよく書けば、人気が出る!」



 そういう当たり前のことに改めて気づきました。



 大きい数字がつく=多くの読者から需要がある。



 多くのひとから支持をされる作品は、多くのひとを喜ばせた作品です。



 例えばサ●ゼリ●みたいな……!!!



 美味しい料理をあんなに安価で食べられて、みんなでわいわい楽しめるメニューがたくさんあって、居心地もいいです。


 ワインだって安いのに、プレミアムワインが置いてあるところだったら種類も豊富です。


 ドリンクバーも手ごろです。


 前菜、メイン、デザートまでなんでもあります。


 でもイタリアン縛りで、コンセプトは明確。


 ブレない。


 いきなりラーメンとか売り始めません。



 そりゃ流行るよ!


 私も大好きですよ!!


 近所にあるからすっごい通ってますよ!!!



 サイ●リ●のことを悪く言うひともいるでしょう。


 自分は全然評価しないっていうひともいるでしょう。


 好みだから仕方がないです。


 でも確実に人気はありますし、人気になる理由もわかります。


 私の知らないところで日々お客様のことを考え、企業努力をされていることでしょう。

 じゃなかったら、本州全ての都府県に出店なんて偉業は果たせなかったはずです。



 で、話を創作に戻しますね。



 私の書いている物は、全然サ●ゼリ●ではありません。



 とにかく自分の書きたい気持ちを優先し、「好き勝手やった結果、読者が離れるのは残念だけど仕方ないよね」とさえ考えています。



 コンセプトもハッキリせず、ブレブレ。



 友達や知り合いから「今はこんなのが流行っているらしい」と教えて貰い、書きたくなったので聞きかじりの知識のみでスーパー意欲作を書いてみたり(外れスキル系の異世界ファンタジー)、思い付きだけで今まで書いたこともないラブコメジャンルに挑戦してみたり……。



 それで人気出るわけないだろーー!



 ろー



 ろー



 ろー……(エコー)



 解散!!!



 このような状態ではランキングに載りませんし、新人賞だって受賞できません。



 私は長いこと……というか今も、自分のために創作して来ました。


 創作を始めたきっかけが「遊び」だったように、私にとってはずっと一番面白い遊びなのです。


 だから数字がある場所で二次創作をアップするまで「ウケたい!」とは思わず、似た趣味のひとだけに届けばいいと思っていました。



 ところで、

 二次創作は原作があるので、オリジナルよりずっと気を使って創作していました。


 原作ファンが「明らかにこの解釈はないだろー」とならないように原作を読み込み、原作キャラが悪者になることはしませんでした。


 推しキャラ以外もしっかり読み込み、雑にならないように(むしろ推し以外の描写の方が)気を使いました。


 初めて活動したジャンルでは、私が好きなキャラクターがマイナーだったため、二次創作での扱いがそんなによくなかったんですよね……なんなら一切登場しないとか。


 だから他人の推しにもめちゃくちゃ気を使っていました。



 今思えば、オリジナル創作よりもずっと「読者の方を向いていたなぁ」と、思います。



 オリジナルは今後も、主に「好き勝手やった結果、読者が離れるのは残念だけど仕方ないよね」と思って活動すると思います。



 ただ、


 ただですよ



(自分のために)一作くらい超ウケたい! という気持ちとは別の感情が近頃芽生えて来ました。



 創作とは別のことで大失敗し、私はメンタルを病みました。



 そこから回復している時に「誰かの役に立ちたい」と、強く思うようになりました。



「自分が楽しい創作」ではなく「読んだひとが楽しい創作」もちゃんとしてみたいなと、思うようになりました。



 なのでそういう気持ちで書いた小説も発表して行きたいです。

 いつになるかはわかりませんけどね!



 ところで世の中には、最初から「読んだひとのために」創作できるタイプのひともいるみたいですね。


 先日、児童文学の新人賞で受賞された方のnotoかブログを読んでいました。


 そこには確かこんなコメントが書いていました。



「子どもたちが朝の読書時間を楽しみに思えるような、読み終わった子どもたちが笑顔になれるような作品にしたいと思って書きました」



 そりゃこのひと評価されるわーー!


 り、立派過ぎる……!!



 では、そんなところで!




 ◆作品紹介


【短編】『相手をセクシー装備に変える』スキルを貰った。外れスキルだと思っていたのに魔王まで倒したことだし、これからスローライフを送りたいと思っていたのに・・・【ファンタジー/コメディ】

https://kakuyomu.jp/works/16818093085047744484


ジャンル:異世界ファンタジー(外れスキル系)


【あらすじ】


 この世界では誰でも18歳になるとスキルをひとつ貰える。

 当たりスキルを貰えた人間は冒険者として出世するし、各ギルドから引く手あまただった。

 当たりスキルが欲しすぎる。


 だけど俺が貰えたのは「相手をエロ装備に変える(※時流に乗って男性のみ有効)」スキルだった。


 こんな外れスキルじゃどうにもならない!

 と思っていたのに、実は魔王すら倒せる超当たりスキルだったのだ。


 魔王を倒し「不殺の勇者」と呼ばれるようになった俺は、スローライフを送ろうとしていた。

 しかしそこに「エロ装備」のまったく効かない男が現れて邪魔をするのだ。

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