第3話 二次創作についての、ひとりごと

 こんにちは。桜野うさです。

 ネットの片隅で小説をアップしたり、公募に出したりして日々を過ごしています。


 今はそこそこ小説を書けているタイミングですが、パタリと書か(け)なくなる時期もよくよくあります。


 前回は大学の頃に文芸部に所属し、1~2ヶ月に1回発行される部誌に皆勤していたと書きました。

 ずっとそれだけ書ければよかったんですが、私には無理でした。


 大学を卒業してから1年近く小説をまったく書きませんでした。

 理由は一人暮らしを始めたからです。

 家にパソコンがなかったんですよ。


 安いノートパソコンを手に入れた私は創作を再開します。

 初めて二次創作小説を書くことになりました。

 ※二次創作の漫画は描いてました。


 どうして二次創作だったのか。


 ひとつ、当時好きなキャラがマイナーだったこと。

 →原作での出番も少なく語る人はごく少数で悲しかったのです。

 枯れ木も山の賑わいとばかりに書きまくりました。


 ひとつ、オリジナル小説のネタが尽きたこと。


 ひとつ、需要があるから!


 オリジナル小説をネットに載せても誰も読まないと思っていました。


 その頃には「小説家になろう」もあったので、そんなことなかったかもしれませんが。

 私がアカウントを持っていたのはpixivのみだったので「オリジナルは読まれない」と思い込んでいました。(当時はです)



 書いていて少し悲しくなりました。

 最初は自分だけのために創作して大満足していたはずが、他人と比べてみたり、褒められる喜びを覚えることで「需要」がどうのとか考え出しちゃうのですから。


 pixivで二次創作を発表し出すと、「需要」だの「評価」だのを余計気にする羽目になりました。

 あそこも数字が出ますからね……。


 ただ●年くらい活動し、いくつかのジャンルを経験する中で、二次創作においては「需要」も「評価」も何も気にしなくなりました。


 他人の世界を借りている二次創作で「評価」を気にするなんて……と、思う方もいるかもしれません。

 そういう意見もわかります。

 私は数字が出る世界に飲まれ、溺れました。

 好きで始めたのにそうなってしまったのは悲しいことでした。

 元に戻れてよかったです。


 数字が出ることでわかったこともあります。

「需要」です。

 人気ジャンルの人気キャラを人気な解釈で人気シチュエーションでタイミングよく書けば、それはもう人気が出るのです!

 ……当たり前ですね。


 多くの方と同じように、私は好きなキャラクターで好きな話しか書きませんでしたが、特に好きなキャラ以外にもたくさんの好きキャラがいたので色々書きました。

 お話を考えるのも好きだったので、色んなタイプの小説を書きました。


 途中で人気ジャンルの人気キャラにもハマったので、その二次創作もしました。

 それぞれがそれぞれなりの「評価」になりました。


 二次創作だけに限らず、オリジナル小説でも似たような傾向があるはずです。

 人気ジャンル(カクヨムだと異世界ファンタジーとラブコメでしょうか)の方がマイナージャンルより需要がある分、「評価」も高くなります。


 人気のシチュエーション(今だと悪役令嬢転生、ざまぁ、ハズレスキル、追放、溺愛、ハーレムなどでしょうか?)の方が読まれますよね。


 当たり前のことがわかっただけなんですが、pixivで二次創作をしたのもいい経験になったなぁと思います。



 ところで……


 これはものすごい余談ですし、さっきまで書いたことと真逆の話なんですが……。


 私が初めて活動したジャンルで最も高い評価を受けたのは、


「これ絶対にうけないだろうなぁ。誰が読むんだろう。でも私は書きたいんだ!!! 何故なら●●が△△だったら萌えるし、そんで××が◇◇だったらうおぉぉぉおおう!」


 ってテンションで、当時好きだったマイナーキャラなどで書いた、ライバル同士がバチバチしているような小説でした。


 本気出して書きました。

 その時持てる力をすべて使いました。


 結果、人気ジャンル×人気キャラで人気がありそうなシチュエーションで書いた自作小説にも負けないくらいに閲覧され、ブックマークされました。


 アップした最初の一週間は無反応で「失敗した……もう下げよう」と思いましたが踏みとどまり、晒し続けて●年目のことです。


 人気あるジャンルの作品は強いです。

 でも、情念で作った煮凝りみたいな作品を支持してくれる人もいるのです。


 二次創作なのでとても自分の力だとは言えませんが、誰かの元気になればと思って書いてみました。



 話がかなり飛びます。


 冒頭で「パタリと書か(け)なくなる時期もよくよくあります。」と書きましたが、去年からずっとそんな感じでした。


 初夏に長編を公募に出しましたが、これは改稿作。

 新作は全然書けてませんでした。


 ネタはたくさんありました。

 でも、どれも形にはならず。


「ハードルをめちゃくちゃ下げよう」


 そう決めた私は「ライブ感で書く」「エタを気にせず書けるだけ書く」とゆるふわハードルを設定しました。

 さらに「二次創作だとたくさん書けてたんだし、あの頃みたいな小説を書こう!」と考えました。


 で、書き始めたのが「ヤミのマギア」です。


「改稿作が女の子中心の小説だったし、今度は男の子をたくさん書こう。二次元っぽいキャラを書きたいな」くらいの取り決めでスタートさせました。


 何も考えずに書いたしわ寄せが来て現在ストップ中ですが、終わりは決めてあるのでエタは回避できるはずです。

 年内には本編完結できる……はず!


 では、そんなところで!




◆作品紹介


【長編】ヤミのマギア~ヤンデレ♂がヤンデレしか登場しない乙女ゲームのヒロイン……の親友キャラ♀に転移した~【ファンタジー/サスペンス】

https://kakuyomu.jp/works/16818093082553460525


ジャンル:乙女ゲーム転移/サスペンス


【あらすじ】


 内藤宗護ないとう しゅうごには愛する女性がいる。

 いつものように家を盗聴していたら、彼女が強姦されかけていた。

 助けようとするも、犯人に刺されて死にかける。


 目覚めたら、ずっとプレイしていた乙女ゲーム『ヤミのマギア~少女は孤島で溺愛される~』のヒロイン……の、親友キャラに転移していた。

 そしてヒロインに転移していたのは愛する女性だった。


 彼女を助けるためにはトゥルーエンドに到達する必要があるらしい。

 原作知識を生かして乙女ゲームのキャラクターたちを全員攻略することにしたが……。

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