幼馴染み属性について。

夕日ゆうや

幼馴染みがいた。

 さて。私の紹介は置いておこう。


 この世界には大きく二種類の属性がある。

 幼馴染み属性と、それ以外だ。


 私には幼馴染みがいた、という話は置いておこう。


 この幼馴染み属性だが、非常に汎用性が高いと私個人は思っている。


 まずラブコメにおける幼馴染みだが、その成長過程を見届けるともに主人公になんらかの好意を持っていても不思議ではないからだ。

 つまり、好きになるという難点を軽くクリアしてしまうのだ。

 さらには他のヒロインと会話をするとき、最も近しい立ち位置にいるため、簡単には仲を裂くことができないように思わせることも可能である。


 が、この属性は転校生属性に弱い。

 非常に弱い。

 ぽっと出のヒロインがかっさらう。

 そんな話を良く聞く。

 ではなぜそうなるのか?


 やはり幼馴染みヒロインという立場が使い勝手が良いのだろう。

 正ヒロインとして、メインヒロインとして幅をきかせられるのは幼馴染みかもしれない。そしてその健気さから、注目を浴びたり、同情をかう役目が多い。

 幼馴染みであれば、そのキャラや立場を活かし、メインヒロインとまごうことなきヒロインになれるのだろう。


 ファンタジーにおいても、幼馴染みというのは強力だ。

 まず主人公の考えや行動を理解し、その位置づけをより一層確実のものとする。

 その上、主人公がいかにすごいか。いかに努力や研鑽を積んできたのかを証明できる小道具になり得る。

 さらには、主人公への好意を寄せることで、物語に深みを出せる。

 だが、幼馴染みヒロインは様々に様相を変えて作品に登場させるとき、なぜか負けヒロインとして扱われることが多い。

 これは小道具としての役目を果たすだけになっていることが多いのではないかと推察する。つまり、ヒロインとしての価値を見いだしている作品が少ないのではないだろうか?


 私は思う。

 もっと幼馴染みというポジションを大事にしてほしい、と。


 ああ。そうだね。そんなキャラもいたね。

 では終わらせて欲しくないのだ。


 最後に。

 私は幼馴染み属性というのがけっこう好きなタイプの人間だ。

 だから、皆様も幼馴染みを登場させてみてもいいのではないか?


 ちなみに転校生とか、ツンデレとか、アイドルとか、クーデレとか、そういった属性も好みだ。

 気にせずに書きたまえ。


 私は一向に気にしない。


 頑張れ。

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