賢者の館5
2年後。
日課(魔法の練習)を終えた俺たちは昼ごはんを食べて、図書室に来ていた。
「ふぅ…。これ、良いな。」
読んでいた本を読み終え、つい独り言を呟いてしまった。
「…。」
本に集中していたせいで周りが見えていなかったが、対面に座っているセラフィが上を向いていた。
「セラフィ?どうした?」
「ううん。何でもない。その本、良かったの?」
「うん。セラフィも読むか?」
「どんな内容?」
「『貴方の見る景色』というタイトルで、第1皇女のシャルという女性と、それに仕える最強の騎士アトラスという男性との男女関係を描いた物語だ。このシャルという女性は盲目なんだけど、盲目が故の特有の価値観を持っている。シャルの価値観から生まれる会話や言葉が面白い。」
「…面白そう。後で読んでみる。」
「カリアとセラフィってさ、ほんとに私と同い歳なの?」
「ラピス、それ何回聞いたら気が済むの。」
「だって2人とも難しそうな本を面白いって言うし、難しい言葉を色々と知ってるし。」
「ラピスも本をたくさん読んだら、色んな言葉を覚えるよ。」
「私はまだいいや。この本読んでた方が面白いわ。」
「今日は何を読んでるの?」
「色んな料理道具が載ってる本よ。使い方とか構造とか書いてあるわ。」
「この前は建築関係の本を読んでたよな。作り物の構造に興味あるのか?」
「興味があるというか…単純に見てて楽しいのよ。私の魔法で作れるかなぁって思いながら見てるとワクワクするわ。」
「確かに。最近石を変形できるほど魔法が上達してきてるしな。精度も高いし、ラピスなら将来1人で家を建てることもできそうだ。」
「ふふん。そうなった時はあなたたちの家を建ててあげるわ!」
「家が欲しくなったらお願いするよ。」
「私もお願いする。」
「任せて!」
自信満々にそう言ったラピスだったが、声が大きかったようだ。
「図書室では静かに。」
図書室の管理をしている司書のシスターメイルが近くに居て、注意されてしまった。
「ごめんなさい…。」
「まぁ、ここにはあなたたちと私しか居ないけどね。一応、環境に則した振る舞いを意識するように。」
「分かりました。」
これも常識と呼ばれるものの一つだ。
人間社会には様々な環境があり、それぞれ適した振る舞いというものがある。
最初は窮屈で面倒だと思ったが、なかなかどうしてそれが常識として馴染んできている。
「あっそうそう、アルマさんがあなたたちを呼んでたわよ。アルマさんの部屋に来なさいって言ってたわ。」
「何かするのかしら?」
「シスターアルマに呼ばれる時は、だいたいラピスが怒られる時か、何かイベントの手伝いとかだからな。」
「今回はみんな呼ばれてるから、私が怒られることはないわ!」
「しーっ。」
「あっ…ごめんなさい。」
「行こう、2人とも。シスターメイル、この本借りていきます。」
「『貴方の見る景色』ね。分かったわ。」
そして俺たちはシスターアルマの部屋に向かった。
──────────────────
コンコンコンと、ラピスがシスターアルマの部屋の扉をノックした。
程なくして扉が開き、シスターアルマが顔を覗かせた。
「ちょうど良いタイミングね。さ、中に入ってちょうだい。」
俺たちが揃っているのを確認し、俺たちを部屋の中に入れた。
「今日、この館に新しい子が入ります。
さぁ、自己紹介してくれるかしら?」
「…。」
栗色の短い髪、三白眼で威圧するような表情の男が俺と目を合わせた。
背は俺と同じくらいか。
少しだけ無言の空気が漂ったところで、ラピスが口を開いた。
「私も初対面の時は、カリアとセラフィが怖かったから気持ちは分かるわ。だからそんな怖い顔はしないで欲しいの。」
「「…え?」」
セラフィと顔を見合わせる。
俺とセラフィってそんなに怖いか…?
「私はラピス。10歳よ!」
「…俺はカリア。同じく10歳。」
「…私はセラフィ。10歳。」
この男の睨むような表情はそのままだが、緊張が解れたような空気になった。
「…この顔は生まれつきこォなんだよ。
俺ァ、ロード。歳はお前たちと同じだ。北の国のスラムから来た。」
「まぁ…!北の国って…スティブ王国よね…?きっと大変だったでしょう?」
「別に。」
スラムというのは治安が行き届いていない貧困地区、だったか。
「じゃあ、ロードにこの館を案内してもらえるかしら?部屋はカリアの隣です。」
「うん、わかった。みんな、行こうか。」
俺たち4人はシスターアルマの部屋を出た。
「ねぇねぇ、ロードってヒスイ様に連れてきてもらったのよね?」
まずは3階から説明しようと思ったが、ラピスが会話を始めてしまった。
「あァ、だからどうした?」
「北の国って、反魔法国家でしょ?魔法使いは国に入ることすら許されないって聞いたことがあるけど、そんなことないのかしら?」
「いいや、事実だ。」
「へぇ、そんな国があるんだ。」
「私も初めて聞いた。」
「じゃあヒスイ様はどうやって入ったの?」
「さァな。変装してるみてェだッたが。」
「変装…?」
「んなことより、さッさと案内してくれや。」
「ねぇ、その喋り方は元々そうなの?」
「チッ…こいつ…。」
「ラピス、話がしたいのは分かるけど、案内しながらにしよう。あと、次は俺が質問する番だからな。」
「じゃあその次は私。」
「はァ?てめェらまで…。」
「じゃあとりあえず、賢者ヒスイの部屋の場所を───」
「それなら知ッてらァ。最初に連れてかれたぞ。」
「そうか、じゃあ知ってるかもしれないけど、賢者ヒスイの部屋には許可なく入っちゃダメだから気をつけて。3階はこの館の使用人の部屋と、賢者ヒスイの部屋があるだけだから、次は2階に行こうか。」
説明はラピスにした時と同じで大丈夫だろう。
「じゃあ俺から質問。なんでそんな喋り方なんだ?」
「…てめェらと馴れ合うつもりがねェからだよ。」
「なんでそんな嫌われるようなことを───」
「ラピス、次は私が質問する番。」
「もう!早くして!」
「じゃあ、ロードはスラムでどうやって暮らしてたの?」
それは俺も気になってはいたが、聞くタイミングは今で合っているのか?
いや、ラピスの顔が「それ聞いちゃうの?」という顔をしているから違うのだろう。
「…知り合いのジジイの仕事を手伝いながら、世話して貰ッただけだ。」
「仕事って?」
「料理作る仕事だ。」
「スラムにも食事処があるのか?」
「普通無ェよ。俺の居たとこが特殊だッただけだ。」
それ以降は深堀りすること無く、俺たちはロードに他愛ない質問をしながら館の案内をした。
「俺からも質問だ。」
「何かしら!」
案内を終え、もうすぐ夕飯ということもあり俺たちは食堂の席に着いて談笑していた。
「セラフィとか言ッたか。その持ッてる本、面白かッたか。」
「これ?私はまだ読んでない。カリアに勧められて、これから読む。」
「ここまで持ってきたのか。汚すとシスターメイルに怒られるぞ。」
「汚さないから大丈夫。」
「…カリアは読んだんだな?面白かッたか?」
「あぁ、面白かった。ロードも読んだことあるのか?」
「…いや。読んでねェ。」
「じゃあセラフィが読み終わったら読むか?」
「俺にァまだはェよ。」
「そうよね!私たちにはまだ早いわよね!?」
「うるッせェな。」
ロードはこの本を読んだことは無いけど知っているのか、と聞こうとしたが…
パリンパリンパリンパリン!と、突然キッチンの方からただならぬ音が聞こえてきた。
更にその後、「ぬぅおおおおおお!」という料理長ヘスタの叫び声も聞こえてきた。
「え!なに!?」
「皿が割れた音か?ちょっと見てくる。」
「私も行く。」
「私も!」
「チッ。」
ロードもついてくるようだ。
俺たち4人は、状況を確認しようとキッチンの中に入った。
キッチンの中に入ってすぐ目に飛び込んで来たのは、床に飛び散った料理や割れた皿、そして四つん這いになって項垂れている料理長の姿だった。
「ヘスタさん!怪我はないかしら…?」
ラピスが料理長に駆け寄り、怪我の有無を確かめる。どうやら怪我は無いようだ。
「すまないっ!みんな!俺が4人分の料理を1度に持っていこうとしたばかりに…!」
今回はロードの歓迎会として特別に作られた料理だ。お皿も大きめだから、1度に持っていくのは確かに厳しいだろう。
「でもへスタに怪我がなくて良かったよ。」
「うん。」
俺やセラフィ、ラピスがヘスタを慰めた。
「もッたいねェな。」
ロードは床に散らばった料理に歩み寄って、しゃがみ込みながらそう言った。
そしてロードはそのまま料理を手に取り、食べ始めた。
シスターアルマから、床に落ちた料理は汚いから食べてはいけないと教わったのだが…。
それよりも。
「ロード、割れた皿の破片が入ってるかもしれないから、食べるのは危ないぞ。」
「ヘーきだそんなもん。」
ドラゴンでも鋭いものを口に入れるのは危険だと言うのに、平気なわけが無い。
「…まァ食えなくはねェ味だな。」
ヘスタの特別料理の味は相変わらずのようで、それを聞いたヘスタがまた項垂れてしまった。
せっかく立ち直りかけていたのに。
「まぁ!みんな怪我は無い?」
シスターアルマも夕食時に来るつもりだったのか、偶然通りかかっただけなのか分からないが、呼ぶ手間が省けて良かった。
俺はシスターアルマに事情を説明した。
「なるほど、状況は理解しました。へスタは今後気を付けてくださいね?」
「はい!申し訳ございませんです!」
「そしてロード、床に落ちた食べ物は衛生的に良くないですし、この状況だと割れたお皿の破片が入っていてもおかしくないです。危険なので食べないようにしてください。」
「...わァッたよ。」
「ですが、食べ物がもったいないと思う気持ちは大切にしてください。」
「言われなくてもわかッてら。」
「余計なお世話でしたね。
では、私とへスタで床の掃除をしますので、あなたたちはお夕飯を作ってもらいましょう。この館に来て早々、ロードには申し訳ないけれど、親睦会として皆と料理のお手伝いをしてくれないかしら?」
「そりゃ別に構いやしねェ。」
「ではお願いしますね。」
そうしてシスターアルマとヘスタは床の掃除に取り掛かった。
「俺たちも夕食を作るか。」
「そうね、作りましょうか。」
「うん。」
「てめェら、料理した事あんのか?」
「あるぞ。2年前にラピスがこの館に来てから、一緒に料理の仕方を教えてもらったな。今は月に1回くらい、俺たちで料理を作る日があるから、経験が無いわけじゃない。そう言えば、ロードはここに来る前は料理を作る仕事をしてたんだよな?」
「あァ、料理ならある程度できる。」
「ふ〜ん、お手並み拝見ね!」
「それなら助かるな。俺たち3人は正直料理は得意じゃないんだ。」
「私は得意。」
「そう思ってるのはセラフィだけよ…。」
そう。セラフィはヘスタより料理のセンスが無い。
頑なにレシピ通りに作らず変な独創性を発揮してしまうため、奇跡が起きない限り美味しくなるはずがない。
「料理が得意なのは本当よ。味の話はしてないわ。」
何度聞いたか分からないセラフィの言い訳を流しつつ、俺は話を進める。
「そういう訳だからさ、ロードが俺たちに指示してくれないか?」
「いいゼ。」
俺たちはロードに食材の場所と料理器具の場所、調理場等、一通り説明した。
「こんだけありァ、なんでも作れるな。」
食材を見たロードは、少し笑っている気がした。
「何を作る?」
「…あれだな。」
何を作るかは言わず、俺たちに材料を切ったり焼いたりするよう指示をした。
(セラフィには材料を切る作業しか任せなかった。)
ロードは下処理できた材料と米を合わせてフライパンで炒めている。同時に、溶いた卵を熱した別のフライパンに入れ、手際よく料理をしていた。
見ているだけでわかる。ロードは料理が上手いのだと。
4人分の料理が完成する頃には、シスターアルマとヘスタが床の掃除を終えて、調理場に顔を出していた。
完成したものは、今まで見たことの無い料理だった。
食材と米とソースを絡めて炒めたものの上に、ふわふわのオムレツが乗っている。
「これで完成だ。」
そう言って、ロードは包丁でオムレツに切れ込みを入れると、トロトロの半熟状態の卵が溢れ出し、米が覆い隠された。
「「「おぉ〜!」」」
これには皆感動していた。
周りもいい匂いで溢れている。食欲そそられる香りだ。
「早くっ早く食べましょ!」
「運ぶ時は気をつけて。」
ヘスタの二の舞にならないよう、逸るラピスをセラフィが宥めるが、2人とも早歩きで食堂に料理を持って行った。
俺とロードも、自分の分の料理を持って、2人の後に続く。
「ロード、これはなんて言う料理なんだ?」
「これァ、オムライスッて言うんだとよ。」
「誰かに教えてもらったのか?」
「あァ、世話になッたジジイにな。」
「そうだったのか。」
その辺の話も、いつか聞けるといいな。
「2人とも、早く!」
俺とロードはラピスに急かされ、席に着く。
シスターアルマとへスタは料理の感想が気になったらしく、俺たちが食べる様子を見ている。
「「「「いただきます」」」」
卵と米をスプーンで掬い、口に運ぶ。
食べる前から美味しいのはわかっていたが、実際に味わうと想像を超える美味しさだった。
「おいしい!すごい!」
「「...。」」
美味しいものを食べるとこれ程感動するものなのか。
こんなに美味しいものはドラゴンだった頃でも味わったことがない。
感動のあまり言葉を失ってしまった。
「セラフィ?カリア?」
俺たちが黙り込んでいるのを変に思ったラピスが話しかけてきた。
「…あぁ、美味しすぎて感動してた。」
「...私も。」
「大袈裟なんだよ。」
そんなことはないぞ。
「な、なぁ、俺にも一口、味見させてくれないか?」
へスタは味見する気満々で、その手にはスプーンが握られていた。
「私も少し良いでしょうか?」
シスターアルマもスプーンを握っており、味見する気満々のようだ。
「俺ァさッき床に落ちてたもん食ッたからあんま腹減ッてねェんだ。食うなら俺のから食えよ。」
ロードはもっともな理由を掲げ、2人に一口食べさせた。
「…!!!」
「まぁ!とっても美味しい!」
「お粗末さまだ。」
ヘスタは(多分)美味しさのあまり固まって動かない。
と、思った次の瞬間、素早い身のこなしでロードの傍に行き、床に手をついて頭を下げた。
「師匠!」
「…はァ?」
「俺に…料理を教えてくれないか!」
確かに。俺ですら教わりたいと思ったのだ。この館の料理長ならそう思わないわけもないか。
「…まァ、あんま期待して欲しくねェけど、ちょッと見てやるくらいなら構わねェよ。」
「ほんとか!ありがとう!師匠!」
これで日々の料理も美味しくなったらありがたい。
しかし、へスタに料理を教える難しさは先代の料理長から聞かされていたから、恐らくロードも苦労するかもしれない。
後でロードに教えておこう。
そして俺たちはオムライスを美味しく頂いた。
「「「「ごちそうさま」」」」
美味しいものを食べた後は凄く気分が良くなる事を、俺は初めて知った。
「ロード、風呂に行かないか?」
「1人で行けよ。」
「わかんないこととかあるかもしれないだろ?」
「…わァッたよ。」
「決まりだな。じゃあ俺らは風呂に行ってくるから。」
「うん。私たちも行く?ラピス。」
「そうね、私たちも入っちゃいましょ。」
セラフィとラピスも風呂に行くようだ。
何はともあれ、これでロードと話ができそうだ。色々と聞きたいことを溜め込んでいたからな。
俺たちは着替えを持って風呂場に行き、俺はロードに備品の使い方を教えながら風呂に入った。
「結構広ェ風呂だな。」
「ラピスも言ってたな。俺は普通の風呂の大きさを知らないから、なんとも言えないな。」
「贅沢なこッた。」
「そうかもしれないな。」
色々と聞くなら今か。
「…なぁ、ロードはまだ俺たちと馴れ合うつもりは無いのか?」
「…それァもう諦めた。」
「諦めた?」
「そもそも、俺みたいなヤツが人と仲良くできるわけねェッて思ってたんだよ。」
「ん?どういうことだ?」
「俺ァ目付きが悪ィし、口調も悪ィ。こんなヤツと仲良くなりてェなんて思わねェだろ、普通。」
「そうか…?」
「普通はそォだろ。だから馴れ合うつもりはねェッて言ッときゃァてめェらも、俺も、やりやすいだろ。でもお前らがそんな感じだから、諦めたんだよ。」
「なるほどな。それは諦めて正解だな。」
「マジで変わッてんぜお前ら。
特にカリア、お前本当に俺と同い年かよ。」
「それ、ラピスにもよく言われるんだよな。
なんでそう思うんだ?」
「まァ色々あるが…まずはその身体、なんだ?随分鍛えてるみてェだが、国の騎士にでもなるつもりか?」
「あぁ、鍛えてると言えば鍛えてるな。国の騎士になるつもりは無いけど、毎朝魔法の練習してるから自然とな。」
「なんで魔法の練習で身体鍛えられんだよ。」
「俺は身体強化魔法が得意だからな。」
「理由になッてんのかそれ…。」
「ロードは何か魔法は使えるか?」
「…。」
ロードの顔が、明らかに険しくなった。
人間にとって魔法が使えるか使えないかは、結構デリケートな話なのか?
「使えねェよ。てか、北の国は反魔法国家だッて言ッてんだろ。」
「確かに言ってたな。てことは、北の国…スティブ王国だったか?そこでは魔法を使える人間はいないのか?」
「…俺もよく知らねェが、あの国で魔法を使うと犯罪になるんだよ。」
「まじか。」
「お前も知らねェことあんだな。」
「俺をなんだと思ってるんだ…。」
「正直最初会ッた時ァバケモンだと思ッたぜ。お前もそうだが、セラフィもだ。」
「…ラピスも最初は怖かったって言ってたな。普通にしてたつもりなんだが…何でだ?」
「上手く言葉にできねェが…俺の目を見るお前らの目が気味悪かッたな。今は何ともねェが、最初は気圧された。」
「なるほど…?目を合わせるのは程々にした方がいいのか。今度から気をつけよう。セラフィにも後で言っておくか。」
「…俺ァそろそろ上がるぜ。」
そう言いながら、ロードは湯船から出ていく。他にも聞きたいことはあったが、俺もそれに合わせて風呂を出た。
そうして俺たちは入浴を済ませた後、それぞれの部屋に戻り、長い1日を終えた。
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