やあ、君は◯についてどう思う?




 やあ、君は神についてどう思う?


 さっきは小説家が何でもできるから神であるって話をしたんだったね。今度は神は何なんだろうって話だよ。まあ神って言ったっていろんなのが居るよねぇ。キリスト教にイスラム教、仏教、ギリシャ神話の神達とか、変わり種なんかはクトゥルフ神話の邪神とか? 例を出したらきりがないからここで止めるけど、もう八百万やおよろずじゃ足りないぐらいだと思うね。そこで神は何だって言う話だけど、これはねぇ、僕にもわかんないや。だって神なんて見たことないんだもん。ラプラスの悪魔じゃないんだし。まあでも、さっきまで出した例から考えることはできるよね。そこで思うのが、大体神ってのは世界を創ったと言われているのが多いんだよ。ゲームの設定でも神が世界を創ったなんてよく聞く話だ。つまり神ってのは世界を創る創作家で芸術家なんだ。そして小説家も創作家で芸術家だ。後はもう……分かるだろ?

 え? ああそうかい。神はいないって? あのねぇ君、今は神というのが何でもできるという存在であると仮定して話しているんだよ。ああ、わかったわかった。ちょっと落ち着いて。そんなに言うんだったら1つ聞いた面白い話をしてあげよう。宇宙ができる確率を知っているかい? 僕も覚えてないけど例え話を聞いたことがあるんだ。その確率はプールの中にバラバラの時計の部品を入れてプールの水の流れだけで時計が組み上がる確率と同じなんだってさ。こんな確率なら神はいるかもしれないって思わないかい。少なくとも僕はそう思うね。ああもう、話がすごいそれちゃった。まあまとめると神様は現実を代表作とする小説家なのさ。神様が現実以外を書いているところを見たことはないけれどね。

 ……さて次が最後の話だ。

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