第4話 迷子のトカゲ・サンドフィッシュ
シンちゃんとキラちゃんが砂嵐を乗り越えた翌日、二人は元気を取り戻し、再び砂漠の広がる景色に足を進めました。まばゆい太陽の光が砂丘を照らし、二人はまた新しい出会いや驚きを期待しながら歩いていました。
すると、足元から小さな声が聞こえてきました。「助けて、助けて…」驚いて二人が声のする方を見下ろすと、そこには小さなトカゲが砂に半分埋もれながら困った顔をしていました。
「どうしたの?」シンちゃんがしゃがみ込んで声をかけると、トカゲは恥ずかしそうに答えました。「僕、サンドフィッシュっていうんだ。砂漠を泳ぐのが得意なんだけど、ここで道に迷っちゃって…」
「砂漠で迷子なんて大変だね!私たちも道に迷ったことあるよ」とキラちゃんがニコニコしながら言うと、サンドフィッシュは少し元気を取り戻して、「君たちも迷子だったんだね!それなら仲間だ!」と笑いました。
シンちゃんは「よし、一緒に行こうよ!きっとみんなで進めば、新しい道が見つかるよ」と励ましました。サンドフィッシュは感謝の気持ちでいっぱいになり、元気よく「ありがとう!君たちと一緒なら、きっと大丈夫だ!」と言いました。
こうして、シンちゃん、キラちゃん、そしてサンドフィッシュの三人で、砂丘を越えながら旅を続けることになりました。サンドフィッシュは砂を泳ぐように進むのが得意で、たまに二人の前をツルツル滑りながら進む姿に、シンちゃんとキラちゃんは思わず笑ってしまいます。
途中、サンドフィッシュが「おっと!あそこにあるのはサボテンの実だ!」と指をさしました。砂漠の乾燥した中で、サボテンの実は貴重な水分を持つ食べ物です。三人はサボテンの実を少しずつ分け合い、乾いた喉を潤しました。
食べ終わると、サンドフィッシュは「こうして友達と一緒に旅するのは初めてなんだ。なんだかとっても楽しい!」と笑顔を見せました。シンちゃんとキラちゃんも、「私たちもだよ!こうしてみんなで旅するのって最高だね」とうなずきました。
夜になると、三人は星空の下で眠ることにしました。シンちゃんとキラちゃんが横になると、サンドフィッシュも砂に潜り込み、「おやすみ、みんな」と静かにささやきました。
こうして三人は、心強い仲間として砂漠の旅を続けることになりました。次の日には、どんな冒険が待っているのか、シンちゃんとキラちゃんはワクワクしながら眠りにつきました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます