第3話 砂嵐との戦い
砂漠の旅を続けるシンちゃんとキラちゃん。ペロペロ君からのアドバイスを心に刻み、本物のオアシスを求めて二人は元気いっぱいで歩いていました。
「この広い砂漠のどこかに、きっとすごいオアシスが待ってるんだよね!」シンちゃんが胸を膨らませて言うと、キラちゃんも「そうだよ!今度は絶対本物を見つけてやる!」と目を輝かせました。
しかし、そんな二人の前方に、突然もくもくと砂煙が立ち始めたのです。「ん?あれ、何だろう?」とキラちゃんが指をさすと、シンちゃんも「もしかして…砂嵐!」と叫びました。
砂嵐はあっという間に二人に迫り、辺りは砂の煙で覆われ始めました。「どうしよう、シンちゃん!目が見えないよ!」とキラちゃんが慌てて叫びます。
シンちゃんも必死に周囲を見渡しながら、「まずはどこかに隠れなきゃ!」と考えました。そのとき、少し離れたところに小さな岩陰を見つけ、「キラちゃん、あそこに隠れよう!」と指差しました。
二人は急いで岩陰に駆け込み、身を寄せ合って座り込みました。風がゴウゴウと鳴り、砂が容赦なく吹きつけてきます。キラちゃんは怖さで震え、「シンちゃん、大丈夫かな…」と不安そうに言いました。
シンちゃんはキラちゃんの肩に手を置き、「大丈夫、砂嵐はいつか終わるよ。落ち着いて、じっとしていよう!」と優しく励ましました。二人は砂嵐が過ぎ去るのをじっと待ちながら、互いに励まし合い、少しずつ気持ちが落ち着いていきました。
しばらくして、ようやく砂嵐は弱まり、辺りが静かになっていきました。シンちゃんが顔を上げると、青空が少しずつ見えてきます。「よかった、嵐が終わったみたい!」とシンちゃんはほっとした表情で言いました。
二人はゆっくりと岩陰から出て、周りを見渡しました。しかし、砂嵐によって足跡がすべて消され、どちらの方向に進めばいいかがわからなくなってしまいました。
「えーっと…あっちかな?それともこっち?」キラちゃんが困った顔で辺りを見回します。シンちゃんも困り顔でしたが、「うん、どっちに進んでもきっとまた新しい冒険が待ってるよ!」と笑顔で答えました。
こうして、二人は新たな道を探して進み始めました。砂嵐という試練を乗り越え、ますます絆が強くなったシンちゃんとキラちゃんの砂漠旅は、また新しい冒険へと続いていきます。
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