第2話 クロ
「『もう終わりだ』ってどう言う意味で…」
呟きながらも次もページへめくると
「!!!!」
そこからのページは全て赤く塗りつぶされていた
「なにこれ血…?」
一気にゾッとして本を閉じる
「血…じゃないよね…」
深呼吸して落ち着かせる
「絶対なにかあった…よね…」
闇が深い気がするが気のせいだと自分に言い聞かせる。
他にも何かあるかな…?
部屋を見渡すが何も入っていない本棚があるだけだ。
「もしかしてこの状況で私ひとりぼっち?」
いや…部屋を出ればきっと誰かいるよね…
「でも…」
また部屋をキョロキョロみまわす
…ドアはどこにあるんだ?
「絶望的だな…」
とりあえず部屋を歩き回ってみる。
「あれ?これは…」
何もないと思っていた本棚の一番下に紙切れが何枚か落ちている
「これは…部屋の設計図?」
あれ?ここにはドアが描かれてる…
「じゃあどこかにドアが…」
設計図を頼りにドアを探してみる
「多分ここらへんに…」
壁を触っている手に何かが当たった
「??」
よく見たらそれはドアノブだった。
部屋が真っ白で遠目では全く気づかなかった。
ゆっくりと慎重にドアを開けると長い廊下があった
「今のところ人はいないか…」
横を見ると黒いドアがあった
誰かいるのかな…
ノックをしてから慎重に開けると
「あれ〜人がいる〜お姉さんだれ?」
開けた瞬間に無邪気な声が聞こえてきた。
声の主は黒髪の5歳位の男の子だった。
「あなたはだれ?」
「えっとね僕はね〜クロって言うんだよ〜」
クロは元気に答え、ニッと笑った
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