第2話 知恵の足跡


 時刻は13時過ぎ。


 真昼の陽光が、遮光カーテンの僅かな隙間から差し込んでくる。世間の人々が昼休みを終えた頃、私の一日はようやく始まる。


「うーん……」


 スマートフォンを手に取ると、LINE通知が何十件も…… まぁいつものこと。


 時間だけ確認すると、フラフラとバスルームへ向かう。誰から何の連絡が来ていても関係ない。寝起きの私に一番必要なのはシャワー。これには三つの大切な理由がある。


 まずは目覚めるため。


 ほど良い温度のお湯が頭上から降り注ぐと、はっきりとしない意識が少しずつクリアになってくる。ゆっくりと体の芯まで温めることで、眠気も徐々に薄れてゆく。


 次は昨夜の名残を洗い流す。


 様々な香りが染み付いた髪を、念入りにシャンプーして、そのまま体も丁寧に洗う。美しさが私たちの魅力の全て。だから人一倍清潔さにはこだわりたい。 


 そして最後は……

 

 温かな湯が体をゆっくりと包み込むと、アルコールが泡のようにふわふわと体から抜けていく感覚。重く沈んでいた頭の中も、羽の様に軽くなり、記憶も蘇ってくる。そう、蘇って……


「……もぅやだ。あのスリッパ、お気に入りだったけど捨てよう……」


 バスタオルを頭に纏い、最高の肌触りのバスローブに身を包んで、本来なら柔らかなソファへと沈み込むはずだった。


 だけど、今日は違う。


 いつものソファではなく、キッチンに寄り道をした後、エントランスへ向かう。

 スリッパを目にすると、深夜の光景が鮮明に蘇る。あのぞわりとした黒い塊が、スリッパの中から這い出してきた瞬間を。


「うー、やだやだ。まさかまた入ってたりしないよね……」


 白い肌の美しい脚を伸ばし、おそるおそるつま先でスリッパを蹴ると、素早くその場を離れる。スリッパは小さな弧を描いて宙を舞い、壁際に転がった。


 ……いないみたいね。


 キッチンから持ってきたゴミ袋を広げ、キッチンペーパーでスリッパを掴んで素早く入れて、口を堅く縛った。


「はぁー、まさかこのマンションにゴキブリがいるなんて……」


 どうしてシャワー浴びた後にこんなことを…… あの後も、疲れているのに怖くて眠るまで時間かかったし。うぅ、絶対許さないから!


 手を洗った後、いつものソファに腰を下ろし、スマホを手に取る。LINEの通知を無視してゴキブリ対策を検索した。

  

 うーん、流石に飲食店でもないのに、専門業者を呼ぶのは大袈裟だよね……

 殺虫剤は匂いが苦手だし、対決しないといけない訳だし…… これは、ゴキブリタイホ? なになに、粘着シートで捕まえる罠か…… これって、引っかかったゴキブリを確認して、自分で捨てないといけないの? それやだなー…… うん、これは? 駆除剤…… ふむふむ、食べたら勝手に死んでくれるの? 良いけど、見えない場所で死んでたら、ゴキブリの死体が朽ち果てるまで同居って。それもやだなー。


 どうしよう…… 私にとってどれがベストな選択なのかな? 


 うーん…… 決めた! ここは粘着シートのゴキブリタイホで! だけどどうしよう? いつも行っているドラッグストアで、私がゴキブリタイホを買うの? 店で噂になっちゃいそう……

 口の堅い黒服君に買って来てもらおうかな? けど、家にゴキブリがいるなんて思われるのも嫌だし…… Amazonなら何日かかるのかな?


「えっ!? 今日の夜に届くの!? Amazonすごっ! 大好き! 買っちゃえ、買っちゃえ」


 よーし、これで仕事から戻って来たら、宅配ボックスに届いているはずね。1日だけ、1日だけ我慢しよう。


 そう思った後、部屋をキョロキョロと見渡す。


 いないよね……


「はぁー。LINEの返事でもしよっかな」


 慣れた手つきで、LINE画面を開く。


(おはよう静稀しずき。昨日は静稀の夢を見たよ。今日会えるのを楽しみにしてる。今出勤途中)


「も~、勝手に夢に出さないで」


(おはようございます。私も渡辺さんに会えるのが凄く楽しみです。お祝いの乾杯しましょうね。お仕事頑張ってください)


 次は…… 奥田さんね。


 店で使ってる「静稀」って名前、勿論本名じゃない。マネージャーが「弓手静稀ゆみてしずき」って源氏名を付けてくれて、特に違和感もなかったから、すんなり受け入れた。


(静稀はまだ寝てるよな? 今どんな下着で寝てるの? お願いだから色だけでも教えてー、なんてね。明日会いに行くから) 


「はぁー、スリッパ捨てたダメージあるのに、新たなダメージが……」


 憂鬱になるような文章だけど、この程度ならまだ全然良い方だ。背筋がぞっとするような不快なLINEを送ってくるお客も少なくない。

 性的な誘いや勝手な恋人面。以前には早朝から「今電車乗ったよ」と通勤を実況してくる迷惑な電話までも。夜に働いている私が睡眠中だということも考えない。そんな無神経で好きでもない男たちと、日々のLINEと通話に吐き気すら覚えることもある。

 けれど、普通の仕事では手にできないほどの収入。贈られるプレゼントの数々。今の自分の美しさには、確実に期限がある。話が上手な訳でもないから、この容姿という資質が活かせる今にしかできない。 


「あーあ。投げたエルメスに、傷が付いちゃった」


 だけど別に私は、大きな屋敷に住み、ブランド品に囲まれている、そんな贅沢な暮らしなど望んでいる訳ではない。求めているのは、ごく普通の、だけど心豊かな生活。一生、普通に暮らしていける程度の資金があれば、それで十分なの。


 ある時、お客様から興味深い話を聞いた。何をした人か知らないけど、白洲次郎という人物の口癖が「カントリージェントルマン」だったという。それは、田舎で自然と共存して暮らしながらも、政治や世間に博識である生き方を指すそうだ。彼はその生き方を実現させ、最後まで自分の信念を貫いた生涯を送った。

 生まれも育ちも東京都大田区大森西の私だけど、なぜかその生き方に強く惹かれた。もしかすると、都会育ちの私の中に、ひそかな田舎暮らしへの憧れが眠っていたのかもしれない。

 そしてもう一つ、思い当たることがある。それは…… 私が独りぼっちだということ。両親は私が16歳の時、交通事故で亡くなった。加害者は飲酒運転だった。それから私は、近所の親戚の家で高校卒業までお世話になった。20歳になれば両親の保険金を渡すと約束していた親戚は、いつからか電話にすら出てくれない。別に、お金が欲しい訳じゃなかったのに……


 もしかすると私は、両親や親戚・・のいない東京に、未練がないのかもしれない。


 昭和あの頃と違って、現代はカントリージェントルマンを実現させやすい時代だ。インターネットがあれば、どこの田舎に住んでいても世界とつながることができる。Amazonのような便利なサービスのおかげで、日用品の買い物にも不自由しない。ゴキブリタイホのような緊急の必需品でさえ、その日のうちに届けてもらえる。たとえ田舎で、即日配送でなくとも、大きな困難はない。

 白洲次郎さんの話を聞いて以来、私の夢は田舎に小さな家を買い、大好きな動物たちに囲まれながら、ゲーム三昧の穏やかな日々を送ることになった。この自分に合っていると言い難い仕事を続けているのも、そんなセカンドライフを少しでも早く実現するため。


 

 この日のお客様とのLINEのやり取りは2時間にも及んだ。でも、これはまだ短い方。当然の事ながら、どれだけこの行為に時間を費やしても、時給は発生しない。

 

 LINEの返信を終えた静稀は、再びゴキブリで検索をする。


「……え? 1匹見たら100匹いると思えってうそでしょ!?」


 さらに調べる。


「ゴキブリは光を嫌う習性がある……」


 その情報を目にすると、静稀は即座に立ち上がり、全てのカーテンを開けて、昼間だというのに照明も点けた。


 もしかして、スリッパから飛び出してきたのは、照明に驚いたからかな? 


 その後もゴキブリについて夢中で調べ続け、ふと時計に目をやる。


「もうこんな時間? あーあ、APEXエーペックスする時間なくなっちゃった」


 急いで髪を乾かし、軽いメイクをして着替えてからカフェへ向かう。待ち合わせていた友人とおしゃべりと食事を楽しんだ後、一緒に買い物へ出かけた。

 そして、友達と別れてから、いつもの美容室でヘアメイクをしてもらい、夜の店ソワレに向かう。




 数時間後の深夜2時半。


 仕事を終えて帰宅した静稀が、ポストを確認すると投函通知票が入っていた。


 3番の宅配ボックスね……


 箱の中身は、待ちに待ったゴキブリタイホだ。


「カチャカチャガチャ」


 ドアの鍵を開けた静稀は、昨晩の恐怖が蘇りそっと開けて照明のスイッチに手を伸ばすが、一旦動きが止まる。


「あのね、今から照明点けるよ。お願いだから驚かないでね」


 そう言った後、ゆっくりとスイッチを押した瞬間、即座に身構える。 


「……」


 良かったぁー。いないみたいね。


 広いエントランスでハイヒールを脱ぎ、友人と買い物に行った時に購入した新しいスリッパを袋から取り出すとそれに履き替えた。リビングに入ってエントランスと同じ声をかけて同じ動作をする。

 

 ここにもいないみたい……


 ドレッシングルームでも同じ声かけて同じ動作をして、素早く部屋着に着替え、メイクを落とす。そして再びリビングに戻ると、ソファに腰かけて、テーブルに置いていたゴキブリタイホに手を伸ばした。慎重に箱を開け、中から平たい台紙を取り出す。顔にかかる髪の毛が邪魔で、ヘアバンドでまとめ直した後、説明書を読み進める。


 えーと、最初は……


「歓迎マット!?」


 ゴキブリのためにマットをしいてあげるの? まるで、大切なお客様を迎えるみたい。


 そう思いながらも、静稀は歓迎マットを指定の場所に貼った。 

 それから…… このシートを剥して、ここにゴキブリが引っ付くのね。


 そう理解していた静稀だが、どれほどの粘着があるのか、触ってみたくなった。


 す、少しぐらいなら……


 ネイルを気にしながら、指の腹でそっと触れてみる。 


「え!? 凄い粘着力!」


 ねばねばしたものが指についてしまった静稀であったが、その粘着力の強さを経験して、勝利を確信する。


「うふ。真ん中にエサ袋を置いて、これでおびきよせる」


 静稀は取り出したエサ袋の匂いをそっと嗅いでみた。


 ……よく分からないけど、こんな匂いが好きなのね。


「えーと次は、ここを折って」


 初めてだというのに順調に組み立ててゆく静稀を、テレビの通気口から顔を出したゴキィは、触角を忙しく動かしながら見ていた。



 ……人間のメスめ。いったい何をしている。 



「最後は、この屋根の部分を合わせて…… できたぁー、できたよー!」



 ……怪しいな。


 

 5セット入りを2パック買っていた静稀は、10個すべてを組み立てた。


 あー、なるほどね。この屋根の部分が凄い余っていると思っていたら、持ち手になっているのね。これなら確認する時も、そんなに怖くない。


 えーと、どこに置けば良いのかな? あっ、箱の裏に書いてくれている。……なるほどね、狭い隙間とかシンクの下とかね。


 箱の裏側に書いてある場所に、次々とゴキブリタイホを仕掛けてゆく。


「よし、終わった。あー!?」


 そうだ! 玄関にも置かないとね……


 全てを仕掛け終えた静稀は、いつもならゲームを始める時間だったが、照明を消して寝室に入って行った。そしてこの日は、寝室の照明だけは消さずに、ベッドで横になった。



 それから30分後、ゴキィは闇に紛れて動き始める。



 ……妙だな。そこら中から、美味しそうな匂いがするぞ。しかもこれは…… ただの匂いじゃない、我慢できない匂いだ!


 ゴキィはその香りに導かれるように、普段すみかにしているテレビの中から飛び出し、シンクの下へ移動していった。シンクの下はいつも暗く、ゴキィが立ち寄る好きな場所の一つだ。でも、今夜は様子が違う。そう、いつもと何かが違っていた。


 奥から強烈な匂いがするぞ……


「カサ。カサカサカサ」


 漂って来る甘い香りが、ゴキィの理性を溶かしていく。普段なら怪しい物には絶対に近づかない。それがゴキブリの生きてゆく鉄則だ。だが、今宵はその掟を破らずにはいられない。


「カサカサ、カサカサ」

 

 這う足を少しずつ前に出し、匂いの源へと近づいていく。  


 ……あれだ。あの箱から匂いがする。


 警戒しながらも近付いたゴキィの前脚が、ゴキブリタイホの粘着シートに触れそうな瞬間、ある事を思い出す。


 ちょっと待て…… この箱、見たことがある……


 ゴキィの脳裏に、忘れられない辛い過去が蘇る。


 そうだ…… この箱は、あの時かあちゃんが……



「かあちゃん!」

「駄目ー、入ってきちゃ駄目!」

「かあちゃーん……」

「ごめんねゴキィ。お母さん、エサだと思って入ったら動けなくなったの」

「かあちゃーん」

「早くここから離れて。人間の足音が聞こえて来たわ」

「やだよー、かあちゃんと一緒にいるよ」

「ゴキィ…… 馬鹿な事は言わないで。お前はね、誰よりも優しくて、誰よりも頭がいいの。だから生きて、いっぱい子孫を残しなさい。それが、この星に生まれたものの宿命なの」

「かあーちゃーん……」

「ほら、行って。お母さんからの、最後のお願いだから。行って……」


 かあちゃん……

 

 ゴキィは母親に背を向けて、カサカサカサと這いずり始めた。


 ……ゴキィ。あなたは普通じゃないわ、特別な何かを持っている。お母さんには分かるの。お父さん以上のりっぱなゴキブリに必ずなるわ。その姿を、見たかったな…… さようなら、ゴキィ……



 悲しい記憶を思い出したゴキィは、宙に浮かしていた前脚をゆっくりとひっこめた。

    

 危なかった。あの時のことがなければ、俺は今頃、かあちゃんと同じように…… ちきしょー、人間のメスめ! 俺を罠にかけようとしたな、ゆるさねー!


 ゴキィはゴキブリタイホの中に入らない様にして、箱の外側から慎重かつ入念に観察する。その最中、一匹のコバエがゴキブリタイホの中に入ると、粘着シートに引っ付いて動けなくなってしまった。

 

 やはりな…… この匂いに釣られて中に入ったら、かあちゃんと同じように動けなくなるんだ。しかしこの箱の構造と来たら、俺たちが好んで入りたくてたまらなくなるように作られてやがる。ふん、人間め。生意気に俺たちのことを調べて計算してやがるな。だけど…… ただ一つ分からないのは、ここの入り口だけ、どうしてマットみたいなのを敷いているんだ? うーむ…… 


 ゴキィは恐る恐る前脚で、ちょんと触ってみた。すると…… 


 うん? マットに触れた前脚を床に着けると感覚が他の脚と違う…… どういうことだ? うーん…… 分からない。考えろ、考えるんだ。答えを見つけないと、人間に勝てないぞ。みんなの仇を取れないぞ。


 ゴキィは別の脚で何度も試すが、その度に脚の感覚が変わるのに気付いた。


 やっぱりだ! マットに付けた足だけ変な感じがする。


 そう思っていたその時、静稀が寝室から出てきて、トイレに入って行った。

 驚いたゴキィは、咄嗟にその場から離れようとしたが、いつもと違って、脚が壁に引っ付かなかったのだ。


 何だこれは!? 


 トイレから出て来た静稀は、暗いキッチンに目を向けた。


 もしかして、もうかかってるのかな?


 そう思ってジッとキッチンを見つめた後、寝室に戻って行った。

 静稀がいなくなるのを確認したゴキィは、落ち着いて分析を始める。 


 やはり、足の裏がおかしい。俺たちの武器の一つでもある壁や天井に苦も無く張り付く能力が奪われている。



 ※ ゴキブリの足の裏には「アロリウム腺」という特殊な腺があり、そこから油性の物質を分泌するのであーる。この油分によって、つるつるした垂直な壁でも簡単に這い上がることができるのであーる。なぜならこの油分には若干の接着性があり、天井を逆さまに這うことも可能にしているのであーる。さらになんと!? この物質には防水効果もあり、ゴキブリの体を乾燥から守る役割もあるのであーる。ということはー、ゴキブリにとってはなくてはならない油分なのであーる。



 つまりあのマットは…… やるな人間どもめ。だがな…… 俺たちがやられっぱなしだと思っていたら大間違いだぞ。見てろよー。


「それ! ん、こっちにも置いてやがる! えい!」


 ゴキィは静稀が仕掛けたゴキブリタイホを全て巡った。


「えい! 玄関にまでありやがる! プリプリプリィ!」

 


 その日の正午過ぎ…… 


 目を覚ました静稀は、いつものスマホよりも先に、深夜に置いたゴキブリタイホを確認しに向かった。


 かかってるかな? 沢山置いたから、絶対かかってるよね。けどもし本当に、100匹かかってたらどうしよう…… えーと、まずは冷蔵庫の隙間の…… 


 静稀は持ち手を指でつまんで持ち上げ、恐る恐る中を覗き込んだ。


 あ、いない…… 


 中を確認した静稀は、ゴキブリタイホをひっくり返して裏も表も隅々まで調べた。


「やっぱりいない。……あれ? 持つところの手触りが…… 滑り止めかな? 作っている時は気付かなかったけど、まぁいいや。つぎつぎ」


 結局仕掛けた10個のゴキブリタイホには、1匹のゴキブリもかかってなかった。


「うーん、流石に一晩じゃ駄目か~」


 それにしても…… 持ち手についているこの黒っぽいつぶつぶって、いったいなんだろう? 滑り止めにしては、場所が統一されてないみたいだし、色も変…… 検索してみよう。


 静稀はスマホを手に取り、客からのLINEを後回しにして、先に調べ始める。


 えーと、黒い粒。ゴキブリでいいかな?


 検索の結果、表示された画像に書いてあったのは……


「……えぇー! まさかあれって、ゴキブリの糞なの!? キャーー、触っちゃったぁ!」


 慌てふためく静稀の様子を、ゴキィはテレビの上から触角を八の字に動かしながら見ていた。


「キャー、黒い色が指についてるー!?」


 ふふん、ざまぁみろ人間のメスめ。俺を罠にかけようとした仕返しだ!


「やだー、洗ってもぜんぜん落ちなーい」


 へへへ~ん。糞の・・役にも立たないその罠は、どうやらゴミ箱行きの様だな。


 ゴキィの予想通り、手を入念に洗った静稀は、キッチンペーパーでゴキブリタイホをつまんで、次々とごみ袋に捨ててゆく。


「どうしてこんなことにー。もぅやだー」

  

 俺の名はゴキブリのゴキィ。お前たち人間を、地獄へいざなうものだ!


   

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 コンパーニ いすぱる @isuparu

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