第30話ジャカルタ



ジャカルタに向かってリンリンと水上飛行機に乗っていた。


ジャカルタは、インドネシアの首都でジャワ、マレー、中国、アラブ、インド、ヨーロッパなどの文化が歴史的に融合し、その影響の建築が多いところらしい。

そしてインドネシアの人口は、1056万で・・・そんなゾンビを倒すのが依頼内容だよ。


「あれが独立記念塔のモナスだ。137メートルの高さがあり、先端部分についている14メートルの炎モニュメントには35グラムの純金が使われてるって・・・」


そのな機長の声を聞き、窓から見下ろす。

成る程っと思いながら見ていた。


リンリンがスマホ画面を見ながら「展望デッキにはエレベーターで登れるみたいです」


嫌々、電気が止まってから無理だよ。



港に降りた水上飛行機。

後ろが開きリンリンを抱えて飛んだ。


水上飛行機の機長は「ここも頑張ってくれ」と言い残して飛び去った。


ああ、素っ気無い機長だ。


「師匠、いつまで抱いているのですか・・・」


「ああ、悪い・・・」



そんな2人にゾンビが登場。


「いでよ黒スズメバチ!」


10頭の黒スズメバチを呼び出すリンリン。


「リンリン、今回は黒スズメバチに戦わすのは後回しだ」


「それって・・・どう戦えって・・・」


「ブラックショットでゾンビを倒すんだ」


「それって無理です・・・二郎さまが捕まえてきたオークをブラックショットで倒していたので・・・」


やっぱり二郎から聞いた通りだ。

だから狙いも100%でなく追尾機能もない。


二郎に任せたのは、間違いだ。


「いいか!・・・100%と目を撃つ抜くだ。それも動いてるゾンビを相手に練習だ」


「そんな」


「ああだこうだ言う必要はない、そんなことよりヤル気だ。リンリンの戦いは、守られて戦う戦い方だ」


「影法師に守られるのは、当たり前だと・・・」


ああ、不満を・・・


これは、やって見せるしかない。


「なら俺の戦いを見て学べ・・・」



ブラックショットを次々に放つ。


100%の確立で目に命中して頭を破壊した。

それも遠いゾンビ10体が、糸が切れた人形のように倒れだしている。


ブラックショットを次々に放つ。


またもゾンビは倒れる。


「ブラックショットに目に命中しろと願いながら放つんだ」


「それだけで当たるとは・・・」


「リンリン、あのゾンビを1人で戦い、1人で勝たなくて強敵のモンスターに遅れをとったらどうするつもりだ」


「それは、多くの仲間を呼び出せば良いハズです」


「なら聞くが・・・影拘束が失敗した場合はどうすりつもりだ」


「それは、考えてません・・・」


「だから持ってるブラックショットを少しでも強くする。それが今日の課題だ」


「分かりました」


あああ、真っ直ぐしか飛ばない。


「1発が当たるまで願うのがコツだ」


「はい、頑張ります」


近く来たゾンビは、俺がブラックショットを放って始末したよ。


リンリンが近づくゾンビに焦りまくりだ。

だから黒スズメバチに命令して倒した。


「リンリン、黒スズメバチを影に戻せ」


「そんな・・・」


シブシブ影に・・・


1日目、1000体以上のゾンビを倒してもダメだったよ。

100%になるまで頑張ってもらうしかない。


2日目の終盤に、目に100%で当たるようになった。


3日目、後ろを向くゾンビの目に命中して倒した。


4日目、ブラックショットの連続撃ちの練習を開始。


5日目、連続撃ちもまあまあな速度に・・・



「リンリン、黒スズメバチを放て。ゾンビを殲滅するぞ」


「はい」


6日、ジャワ島のゾンビが滅んだ。


7日、バリ島のゾンビが滅んだ。


8日、ロンボク島のゾンビが滅んだ。


9日、スンバワ島のゾンビが滅んだ。

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