第3話保護者への呼び出し。
「詳しい話はまた、明日聞くので今日はもう家に帰りなさい!」
先生は言った。生徒達はそれぞれの家に帰って行った。新葉は家に帰ると、
「只今!」
新葉は疲れ切った様子で戻って来た。
「どうしたの。ずぶ濡れじゃ無い。お風呂に入りなさい!」
楓は新葉の様子に驚き、お風呂に入らせた。
「ブクブクブクプクブク」
空気の音。新葉は今日の事を湯船の中で思い出していた。
(樹君が岸に上がった時は皆んなで喜んだな。本当に良かった。樹君。生きててくれてありがとう。僕は心の底から、そう思った)
新葉がお風呂から出ると犬のソラと猫のリルが出迎えてくれた。僕の心を癒してくれた。僕が二匹を抱っこすると僕の顔を舐めた。暫くすると、大樹が家に帰って来て、楓から、話を聞いて、新葉を心配する。
「新葉。ずぶ濡れで帰って来たんだって。大丈夫なのか?」
大樹は新葉に声を掛ける。
「うん」
新葉は小声で返事をした。見るに疲れ切った様子でいる新葉に大樹はそれ以上声を掛ける事はしなかった。
ー次の日ー
学校では朝から新葉は先生に呼び出された。
「林新葉君! 今から、相談室へ来なさい。保護者の方が来るまで、そこで待機する様に!⁈」
朝早々から、新葉は先生から、呼び出しが来た。
「ちょっと、待って下さい。保護者の方が来るって、どう言う事ですか? 新葉君は何も悪い事はしていません。これじゃあ悪い子扱いじゃ無いのですか?」
渚ちゃんは言って、先生に怒った。
「悪い事をしたかどうかは調べれば分かる。お前が決める事じゃない!」
先生は言う。
「そんな〜」
渚ちゃんは抗議する。
「そうか。問題児を庇うなら、お前の保護者にも来て貰う他無いな!」
先生は言う。
「渚ちゃんには関係ありません。渚ちゃん。良いから、真実は明らかになると思うから、大丈夫だ。君まで、巻き込んじゃダメだ!」
新葉は先生に言うと直ぐに渚ちゃんに向き直って言った。
「何をしている早く二人は来なさい!」
先生は言って、二人を連れて行こうとする。
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