都市伝説風怪奇譚集

沼津平成

第1話 6丁目コンビニの異界駅

(この作品はフィクションです。)


 異界駅……というのをご存知でしょうか。

 ええ、都市伝説好きな方なら知っているでしょう。

 有名なもので言うと、「きさらぎ駅」……

 実は、あまり有名ではありませんが、ロクチョ駅というのがあります。

 今回は、実は、ロクチョ駅のお話なのです。


 秋のその日も夜9時をまわっていました。ある男性が、コンビニに入ってきて、「酒をくれ!」と怒鳴りました。その男性はそのコンビニの常連さんでした。「おっ、今日は知らない酒が入っているな」カクヨム酒蔵という、知らない会社の酒でした。「この、カクヨムひやおろし瓶、をくれ!」男は怒鳴りました。


 レジを抜け、自動ドアをくぐると——「ここはどこだ!」と男は叫びました——まるで、異世界になっていました。男はショックからかそのまま倒れ込みました。


 次の日、目を覚ますと、我が家でした。男はコンビニに出かけ、コンビニの周りをうろつくと、さっきの異世界——

 実は、異界駅でもなんでもないのです、このコンビニ。ただ、出入り口が二つあるだけなのです。

 男が、それに気づく日は、来るのでしょうか?

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都市伝説風怪奇譚集 沼津平成 @Numadu-StickmanNovel

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