夢の中で起こった展開とは言え、主人公にとっては夢とも思えないまるで現実のようなリアリティがあり、最後に主人公が読者に問いかけるくだりでは既に何かに侵食されて〝書かされている〟と思える内容になっているのが良いですね。昔からあるインターネット都市伝説の、見た人も呪われるタイプの書き込みを彷彿とさせるような。

　文章はとても良く整理され、非常に読みやすかったです。

　印象的なのはやはり、主人公の眼の前で食べられていく人たちが少しずつ体の一部を食べられていくシーンで、彼らの絶叫を聴きながら、ただ自分の順番を待つことしか出来ない状況がゾクゾクとしますね。ジェットコースターの列に並んでいるかのような。

　ゾクゾクしながら楽しめました。面白かったです。

面白い展開でした。