距離の縮まり
(えっ、、たいり?うわ、あいつ、、)
優が連絡させたのはすぐわかった。
次は、優からだった。
優「イケメンだろぉ〜紗英ダメだったか!ちょっと女が苦手みたいでさ。だから慣らし練習ってことで連絡させたから!あとよろしく!」
(あいつ次会ったら許さん)
でも、とりあえず返さないと。と思い
あき「今日はありがとう!あきでいいよ!」
たいり「うん。楽しかった。」
あき「え?楽しそうには見えんかったけど〜?笑」
たいり「まぁ、初対面が苦手で。」
あき「女の子と遊ぶのはいつぶりなの?」
たいり「男子校だから高校入って初めて。」
そんな感じで、返事は短くシンプルだけど
案外続いて気づいたら寝落ちしていた。
朝起きると、
たいり「優が今日も遊ぼって言ってる」
あき「今日私バイトだからパスで〜!紗英に言っとくよ!」
たいり「俺と優でバイト先で終わるの待つって」
あき「はぁー?!断るって言っといて」
そう送ると、優から電話が鳴った。
優「おい今日行くから〜断られても行くから〜」
あき「だるいって!しかもそんなでか男2人でこられたら店長に絶対なんか言われる!無理!」
うちのバイト先は、カフェ。その中で私は
最年少だからか、お父さんみたいに口うるさい。彼氏なんか許さん!とか言うタイプ。
優「わかったよ〜もう。じゃあ終わったら連絡して!」
あき「終わったら、みたいドラマあるから速攻帰ります!では!」
そう言って、電話を切った。
(どれだけ暇なんだ、、働け少しは、、)
そう思いながら朝の支度をして学校にむかった。
学校が終わり、バイト。
今日は忙しかった。あと30分だ〜。なんて
そんな事を思いながら一息つこうとしたら
お客さんがまたはいってきた。
優とたいりだ。
あき「ねえ!来ないでってゆったよね?!
てか、たいりにもいったよね?!」
たいり「え、ここバイト先?」
あき「君やったね?たいりをだましたね?」
優「もう後ちょっとで終わりだろ?いいじゃん丁 度ココア飲みたかったんだよ〜」
あき「今日は帰るよ?」
優「じゃあ送ってくごっこしてやるよ」
そう言うと、席に座った。
まったく意味がわからん。暇人もいいとこだ。
そして、バイトが終わり本当に家までついてきた。
あき「てか、たいりもよくこいつに着いてくる
ね、嫌ならいいなね?」
たいり「別に。暇だし。」
相変わらず素っ気ないがイケメンだから許す!
そんな事を思っていると、お母さんが家から出てきた。
お母さん「え〜?!優じゃない?久しぶり〜!
やだ〜もう入って入って!」
あき「ちょっと。やめてよ部屋昨日片付けたの
にこいつ入れたくない」
お母さん「どうぞどうぞ〜♡あら!イケメン!
イケメンくんもどうぞ〜!」
優たいり「お邪魔します」
最悪だ。意味がわからない状況だ。
優はよく遊び仲間のうちに来る。(いつも勝手に)
でもたいりは、知り合ったの昨日だし、
しかもそんな人に部屋見られたくないし?!
2人ともくつろいでるし、、、
たいり「黒、ピンク、グレーだね」
あき「この布団可愛くない?ゼブラ」
たいり「派手」
あき「ちょ(笑)なんかいい気しない(笑)」
優「てか、テレビいいの?」
あき「やばい!!そうだ!!静かにする時間で
す!」
毎週楽しみにしてるドラマが今日で最終回。毎回毎回、笑えて泣ける大好きなドラマ。
本当に最終回は特によかった。
1番泣けた。
たいり「はい。めちゃくちゃ泣くじゃん」
そう言うとティッシュを渡してくれた。
あき「え、めっちゃ良かったよね?!ってえ?!
寝てんだけど!」
優は爆睡している。
たいり「おもしろかった。あきが。」
あき「え、あきが?」
たいり「泣いたと思ったら、めちゃくちゃ笑い
出すし、そしたらまた泣くし。
情緒不安定?」
あき「だから、失礼なんよ」
、、、気まずい。
優が寝たからか、なんか気まずい。
たいりのテンションが一定で気まずいが増す。
たいり「気まずいよね。ごめん。俺あんま
しゃべれなくて。」
あき「優がしゃべりすぎなんだよ(笑)
良く仲良くなったね」
それから、2年に上がって席替えで仲良くなったこと。
あまりしゃべらないたいりに、毎日話しかけてきて毎日遊びに誘ってくること。
母子家庭でお兄ちゃんがいること。
本屋でバイトをしていること。
女の子が苦手なのは、中身も知らずに名前も知らないのに好きだと言ってくるかららしい(笑)
そんな事を、話してくれた。
たいり「あきは、俺にも優にも同じだから
よかった。
優が言ってた。あきは女だけど本当に
何もない友達だ!男でも女でもないから
あいつはあきだから。って」
意味がわからんけど、素直に嬉しかった。
私は、男でも女でも友達はみんな友達だし
大切だから。
それで向こうは違って悲しい思いも何回かしたから。
あき「え、やばくない?時間」
時計の秒針の音が嫌いで、私の部屋には
時計がない。携帯を見ると0時半だった。
たいり「え、、終電ない、、、」
優「え!起こせよ!おい〜終わった〜」
喋りこんでいて携帯を見ていなかったから
時間を見てびっくりした。
お母さんは、泊まってきな〜!優が居れば安心だわ〜!
とか呑気なことを言って布団を持ってきて出ていった。
優はまだしも、出会って2日の人の家に
泊まるなんて嫌だろう。
しかも優はもう敷かれた布団で既に寝てる。
あき「ごめんね。女の人苦手なのに、嫌だよね泊
まるとか。私向こうの部屋で寝るから」
たいり「なんか布団並べて寝るの修学旅行みた
いで楽しいし、あきのことも聞かせて。
優の友達なら俺も仲良くなりたい」
純だな、、、、とか思いながら、
私たちは結局5時まで話した。
気づいたら寝ていた。
♪♪♪♪♪〜!!
バカでかいアラームで目が覚めた。
優のアラームだ。
あき「?!寝てた!ごめん!」
何故そうなったのか、話しながら私が寝たのか
私はなぜか布団に横向き。たいり床。
たいり「痛え、腰が痛え、首も、、痛え」
あき「え、ごめん!いつ寝た?!うわごめん、」
たいり「いや、俺もいつ寝たかわかんね。」
♪♪♪♪♪〜!!!
またバカでかいアラームが鳴った。
何回かけてんだこいつ。ほんでまったく起きん。
びびるくらいでかいのに、全く起きん。
するとたいりが、優に蹴りを入れた。
優「いでっっ」
たいり「朝」
あき「え、てかお風呂入ってない!順番ね!」
優、たいりは学校が遠いから
最後に私がお風呂に入った。
出るともう、制服を着ていた。
たいり「え、化粧してないほうがいい」
優「だろ〜?!あんなつけまづけ付けてないほ
うが絶対いいんだよ」
あき「うるさいなぁ、90になってもつける。
ほら遅刻するから早く行きな!」
たいりと優を送って、私も学校へ向かった。
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