第4話無事だったはずなのに

 翌日の6月20日の金曜日。

 私は加藤達に接触されずに、いじめられることなく平穏な一日を過ごせた。

 加藤の傍にいる沼地とは廊下で擦れ違いこそしたが、声を掛けられることはなかった。

「梨加ぁ、カラオケ行くぅ?」

「ぁあ、うん……行く」

 友人の真壁にカラオケに誘われ、誘いにのる私。

 廊下を歩いている私達に窓ガラスから射し込む夕陽が注がれている。


 私達がカラオケ店に到着し、部屋に入り、食べ物や飲み物を真壁が注文をし、小林が曲を入れ歌い出した。

 全員が二周を終えた頃に、飲み物を飲み切った私は一言言い、部屋を出た。

 グラスを片手にドリンクバーのコーナーへと向かった私。

 私がグラスに飲み物が注がれているのを眺めていると、背後から声が聞こえた。

「あれ?阿佐木じゃん、一人で来てんの?」

「あぁ……っと、友達とです……」

「へぇ、そう。何時に帰んの、あんた?」

「18時過ぎには……」

「ふぅ〜ん……友達と別れたらトイレに行って。私、あんたに確かめたいことあってさ。イイよね?」

「は、はい……」

 宇野の睨みに身体が震え、頷くことしか許されない空気を感じ、返答した私だった。

 彼女の隣にいた越谷は無言で興味のない顔で髪を弄っていた。


 私は真壁達と解散して、宇野の指示に従ってトイレで彼女達を待った。

 10分も経たずに、宇野が来て、「阿佐木、いるー?」と呼ばれ、返事をした。

「扉開けて」

 私は扉を開けた。

「阿佐木、今日はどんなパンツ穿いてんの?」

「どんなって……あのぅっ」

 宇野が個室に入ってきて扉を閉め、施錠して、笑顔を浮かべた。

 私は彼女に便座に座らされ、スカートを持ち上げられ、ショーツを見られる。

「今日は綺麗だね、パンツ。臭いはどうかな?」

 宇野が屈んで、ショーツを晒したままに私の太腿に手を載せ、ショーツに鼻と唇を押し当ててくる。

「はぁっうぅんっ……なぁ何をぅ……いぃ、やぁやめてぇ……」

「喘いでよぅ……誰か来たら、変態な阿佐木がオナニーしてるって気付かれるぞ。イイのかぁ〜?」

「いっい……ぃい、わけない…ひぃ、はぁっんはぁんっ……はぁはぁ、ひぃ〜んっひぃあはぁっ……んんぅっ、やめぇえ、ねぇやめて……ぇえぇぇ……」

「今日は落ち着けたか?私らにれなくて疼いてたろ、ココが。臭くて濃厚な汁を出せないのは落ち着けないだろ、阿佐木ぃー!どうだ?このぐちゅぐちゅな穴をどうしてほしい?」

「いやぁ……はぁんはぅあぁああぁぁ〜っっ……やめてぇ……はっあぁっん、はぁはぁ……ぃいぃぃっ、やぁんっあっはぁん……」

 宇野の舌がショーツ越しに舐めていたのが、指でも撫でられていき、ショーツをずらされ、直で舐められ、絶頂きたくないのに、感度が敏感になり、私の陰部から不快な臭いがしだす。

「宇野ー、一度絶頂かせたら帰るよぅ!長引かせると怪しまれて来れなくなるからねぇ!続きは来週すればイイでしょ〜!」

「えぇー!それはそうだけど……ものたんねぇよ。今日済ませないと、二日もたねぇのに……」

 隣の個室からの越谷の声に、宇野は気を悪くする。

 私は越谷に従った宇野に一度絶頂かされ、宇野に腕を掴まれ、カラオケ店を出て、カラオケ店の前で二人と別れた。


 こんな日々はいつまで続くんだろう……

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優等生はいじめで保っている 木場篤彦 @suu_204kiba

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