第19話

慌しさに包まれるホワイトハウス


大統領をいち早く安全な場所へと誘導を図るも


『イヤぁ、君がこの世界のトップかな』


既にその異世界人はホワイトハウスに来ていた


大統領に付くSPが瞬時に銃抜き応戦するが、全くの無意味


まるでハエや蚊を振り払うかの様な手振りでゆっくり大統領に近づいて行く


身を挺して盾になるSPを悉く蹴散らして行く


そして大統領の目の前で片手で顔を鷲掴みしているSPを


『グチャッ、ボタボタッ、ドサッ!』


『さぁ、話をしよう』


大統領は恐怖に怯えて腰が抜け失禁していた


その状態をみた異世界人は片手で大統領の首を掴み持ち上げ


『世界のトップがこんなんなのか、この世界は』


異世界人は大統領を殺す前に


『とりあえず情報は頂こう』


その状態で大統領が徐々に萎れて行く


『ほう、コイツは世界トップじゃない訳か、この国アメリカ合衆国のトップか』


大統領から直接命と同時に情報を吸い取った


『もう此処に用は無い』


そう言って立ち去ろうとした時に物陰から不意を突いた感じで1人の生き残SPが異世界人の腹をナイフで刺した


『え!何だコレ』


『ほう、貴様の様な奴も居るのだな』


異世界人はそのSPの両目を見つめて


『その勇敢な行動に免じて貴様を我の下僕にして使ってやろう』


そのSPは暫く異世界人の目と合わせた後その場で倒れた

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仮 異世界からやってきた現実世界 @kamishimayuya

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