古代遺跡だけど近未来

「えー、3人のメンバーが揃ったということで次なる目的地として古代遺跡に行きます」

「勇者様、その心は?」

「うーん……修行かなぁ?」

「修行!」

「……」

「フィリ、行こう」


勇者は仲間となった奴隷の少女に、「フィリ」と名付けていた。

そんな新しい仲間を含めた4人のパーティで遺跡へと向かう。


「ついた!ロボロボ遺跡だ!」


そうして勇者が遺跡に足を踏み入れた時―――


「ウォォァォォォォオォ!誰か助けてくれぇぇぇぇ」

「シンニュウシャハイジョ」


髭面のトレジャーハンターの男が勇者の方へ全力で入ってきている。そして男の後ろには数十体の人型の魔物(?)がおり追いかけてきている。


「凄いですよお師匠!沢山の敵がいます」

「よし、今こそ修行の成果を見せる時。いけリウ!」


▶リウの波動砲

魔物達は吹き飛んで行った


「……なんというか色々凄いわね」


「おぉぉ、おい、お前ら凄いな!今のブワァーって奴なんだよ!」

「お師匠から教わった波動砲です(ドヤァ)」

「ところで貴方は誰なの?一体何があったのかしら」


マネが男に問いかける。


「あぁ、俺はトレジャーハンターのビルだ!さっきはトラップ起動させちまったみたいでよォ……助けてくれてありがとな!」

「ビル、俺たちもこれから遺跡を捜索するんだけど良かったらついてきてくれないか?」

「ん、おお!お前らみたいな強い奴と同行できるってんなら喜んでだ!」


▶ビルが一時的に仲間になった



「―――つ、ついに秘宝を見つけたぞ!」

「うんうん、ここにたどり着くまで長かった」

「長かったわね」

「長かったです!」


多くの魔物、多くのトラップを潜り抜けた先にはビルの探し求めていた秘宝があった。

そしてビルが秘宝に手を伸ばした時―――


(シュッ!)

「ふっ、人間にこの秘宝は渡さないぞ」


何者かによって秘宝が取られてしまった。


「だ、誰だおめぇ!」

「よく聞いた、俺ちゃんこそが四天王の1人、瞬速のボブだ」


▶瞬速のボブが現れた


「あらあら……勇者様の出番ですよ」

「お師匠!一緒に倒しましょう!」

「よーし倒すぞー」

「お、俺も戦うぜ!」


▶リウの裂破波動砲れっぱはどうほう

しかしボブには当たらない


▶ボブの反復横跳び

ボブの俊敏性が上がった

▶ボブの高速パンチ

ビルが殴られた


「い、いてぇ……」

「攻撃が当たりません!」


「この瞬速のボブに勝てると思っていたのかァ!?」


▶マネの見えざる手

瞬足のボブは拘束された


「あ、動けな―――」


▶勇者のパンチ

ボブは消滅した


「やったぜ!」

「さすがお師匠!」

「やっぱりおめぇ強いな!」

「流石ね」

「……」

「それで、この秘宝について……」


勇者はビルに視線を向ける。


「ん、あぁ!もしかしてほしいのか?ならその秘宝はお前らにやるよ」

「ビル……いいのか?」

「おう!その代わりにお前らについて行きてぇんだ!」

「ビル……悪いけどそれは無理だ」

「それは、なんでだ?」

「俺は……女の子だけで旅がしたいんだ」

「……ぷっ、なんだそれ!んーまぁ、男だもんな!そう言うんなら仕方ねぇ」


勇者からの答えにビルは腹を抱えて笑いながら答えた。


▶ビルがパーティから外れた



女の子3人を連れた勇者の旅はまだまだ続く―――









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る