情熱の街に震えろ

「よし、次は情熱の街、ラブケーンに行こう」

「あら勇者様、これは魔王討伐の旅じゃないの?」

「まぁ、道中色々な所で色々救わないと」

「流石お師匠!」

「違うわ、勇者様は欲に忠実なだけよ」




「ふむふむ、良きかな良きかな」


道行く女の服装は露出が多く水着のようだ。


「じゃあ装備揃えないとね」

「嫌な予感しかしないわ」

「お師匠が言うのなら!」


そうして勇者一行が向かった装備屋だが防具は案の定と言うべきか露出の高いものばかりである。


「好きなの選んでいいよ!」

「お師匠太っ腹!」

「私は武器だけでいいわ……」


▶リウはドラゴングロウとハートビキニを装備した

▶マネは龍の爪を装備した


「装備自体は無駄に性能がいいのね」

「まぁ、愛と龍の街だから」

「龍!お師匠は龍に勝てますか!?」

「まぁ、勇者だから勝てるね」

「勇者ってすごいのね」



「お、おい!龍が山から降りてきたぞ!」


なんと、頭にハートマークをつけたピンク色の龍が現れた。


「お師匠、ここは私が力試しに!」

「あ、ちょっと待っ―――」


新たな装備を手にして力を試したがっているリウが龍の前に立ちはだかる。


「昇給拳、龍の型!」


龍が天へ昇るのを形にしたような美しい一撃である―――が


媚龍びりゅうのブレス

リウが興奮状態になった!


「あらあら……これは厄介ね」

「確かにこれはヤバイ!マネ、俺はリウの所に行くから1人で龍を―――」

「無理よ」

「あ、あへぇ……お師匠……体が暑いれすぅ」

「ねぇやっぱ―――」

「だめよ」


▶勇者の本気腹パン

媚龍は吐いた(ブレスを)、マネが興奮状態になった

▶勇者も興奮状態になりそうだ


「フゥーフゥー!」

「あっ、風龍だ」


山から、緑色で大きな羽を羽ばたかせた龍、風龍が降りてきた。


「あ、風龍!実はさ、怒った媚龍が―――」


▶勇者は風龍に事情を説明した


「フゥーフゥー」

「え、新入り女の子龍が人間に虐められてたから助けたのを浮気と勘違いされたって?」

「フゥ……」

「説明したけど納得してくれなくて家出した?」

「ふぅ……」

「そっか」


風龍と勇者は会話している。


「もっと早く来てよ。被害出てるんだけど!」

「フゥ!フゥ!」

「え?普通に凹んでたって?……とりあえず媚龍持ち帰ってよ。俺も殺したくはないんだ」

「フゥ!フゥフ?」

「あぁ、そうだね初めましてだね」

「フウ!フフ」

「うん、じゃあ元気でね!」


風龍は媚龍を無理やり連れて山へ帰っていった。


「―――本当に風龍と媚龍の夫婦喧嘩は厄介だなぁ」


勇者は納得したように頷いているが媚龍のブレスによって街の人々は興奮状態となってしまった……


「おーい、2人とも大丈夫ー?」

「身体が疼くわ……あぁん……勇者さまぁ……」

「お師匠〜すきれすう〜」

「あー宿屋……宿屋行こう!うん!不可抗力不可抗力ー」


▶勇者一行は宿屋で1夜を過ごした



「……勇者様、やったの?」

「やってない」

「本当に?」

「やってないです」

「お師匠……やったんですか?」

「やってないです」

「お師匠、やりたくないんですか?」


▶リウは勇者に誘惑を使った


「……修行(修行)やろっか」

「はい!」


▶勇者とリウは修行した

リウのレベルが上がった


「勇者様、次の街は……」

「次、バニーの街でいい?」

「お好きにどうぞ」

「お師匠、また修行つけてくださいね」

「うーん……どうだろう」


勇者一行の旅はまだまだ続く―――

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