翌朝、学園の中央広場は入学試験を受けた受験生たちでごった返していた。リク、ケイン、そしてマリーも、合否の結果を待ちながら緊張した様子で立っている。

「緊張するね…」マリーが呟くように言うと、リクは少し落ち着かない様子で肩をすくめる。「まぁな。正直、結果を知るのが怖いってのもある。」

「リクもマリーも大丈夫さ、あれだけ頑張ったんだからさ！」ケインが笑顔で励ますものの、やはりどこか表情には緊張が滲んでいる。

広場が静まり返る中、学園の職員が名簿を手にし、合格者の名前を一人ずつ読み上げ始めた。

「ケイン・フォルスター！」

ケインが名前を呼ばれ、思わず拳を握りしめてガッツポーズをする。「よっしゃ！受かった！」

「おめでとう、ケイン！」リクとマリーが喜びの声をかける中、ケインは満面の笑みを浮かべてリクの肩を叩いた。

続いて――

「マリー・ルヴァン！」

「私も…！やった、受かった！」マリーの顔がぱっと明るくなり、緊張から解放されたように小さくガッツポーズを取る。

リクは、仲間たちの合格に少しだけホッとしたものの、自分の名前がまだ呼ばれていないことに気づき、少しずつ不安が押し寄せてくる。しかし、次の瞬間――

「リク・アスター！」

その名前が響くと、リクは信じられない気持ちで立ち尽くした。「俺も…合格だ！」

「リク、おめでとう！」マリーが目を輝かせながら、リクの手をぎゅっと握る。「リクなら絶対大丈夫だと思ってたよ！」

「ありがとう、マリー。お前も合格おめでとうな！」リクも喜びの表情で彼女の手を握り返し、隣のケインとも笑顔を交わす。

三人は互いの健闘を称え合い、これから始まる学園生活に胸を高鳴らせていた。それぞれが感じる期待と不安、そして仲間と共に成長していく決意が、心に深く刻まれていくのを実感しながら、アルクウェル学園での新たな一歩を踏み出そうとしていた。

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