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【どうしたの?いきなり。なんか、別れの挨拶みたいに聞こえるんだけど?】


【私じゃ、勇里さんには似合わないです。だから、すみません、別れます。】


捨てられる前にこっちから身を引こう…。


もう嫌なの、幸せが崩れるのは。


【何かあった?アタシ、嫌な事言ったとか?それなら謝るわ。ごめんなさい。だから別れるなんて悲しい事言わないで。】


既読を付けたまま、私はケータイを枕の上に投げた。


私が復讐を知ってるなんて思ってないだろうな。だから今も平気で、優しい人を演じてるんでしょ?捨てるくせに。


【海果ちゃん?本気なの?】


復讐がそんなにしたいの?


パパも悪かったと思う。だけど、詐欺師の勇里さんも最低だよ…。


♪〜


メールを無視していたら、電話の画面に切り替わった。


私は拒否ボタンを押す。


♪〜


そしたらまたかかってきて、拒否をして。


【話したくないなら、今日のところは諦めるわ。

明日の夕方、アタシたちが初めて会った場所で待ってる。ちゃんと話しましょ?たとえ明日来なくても、明後日とか、その次の日でも、夕方待ってるわ。】

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