p41

お昼を食べ終えて車に戻った。


「少しだけ一緒にお昼寝しましょ。」


「うん!」


まぶたを閉じて、うとうと。


数分しないうちに寝息を立て始めた勇里さん。


私も夢の中。


「ん〜。」


少し眠って目を覚ました。

ケータイを見ると、1時間ほどが経っていた。


隣では勇里さんが熟睡中。


はっ!これは、もしや…もしかしなくとも、撮るチャンスでは⁈


そう思ったら、眠気が一気に吹っ飛んだ。


私は早速無音カメラで…。


撮っちゃった!!


無防備な勇里さん。なんだか可愛いな。私が女の子だから安心してるの?


好きだよ。すごく好きなの。


もしも私が男の子なら、勇里さん襲われてるよ?

無防備すぎるよ…。


勇里さんは素敵だから、人を惹きつけるんだよ。


くるんとしたまつ毛、綺麗に引かれたアイライン。水色のラメ入りアイシャドウにピンク色のグロス。


夏にぴったりの、透明感あるメイク。


綺麗なお肌。女装好きの自称オネェさんだけど、それでも、私にとっては、女性以上に女性だった。


全てが綺麗で、その肌に触れてしまいたくなる。


変かな?


でも、触れたいの。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る