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勇里さんの傍に居たいずっと。
誰かを好きになったりしないで。
私と一緒に居て。
恋愛対象外なのは分かってるけど、それでも。
どうか、私を好きになって…。
想いはどんどん強く大きくなって止まらなくて、ピンク色の唇まであと数センチ。
寝息をずっと聴いていたいと思うほどに、この耳が心地良いの。勇里さんの声を、ずっと近くで聴いていたい。
ちゅっ。
初めてのキスは、ほんの少し触れるだけの優しいもの。
私は自分の顔が真っ赤に染まるのを感じて、両手で顔を隠した。
やっちゃった。やってしまった…っ!!
恥ずかしすぎる!!
どうしよう、気付いてないよね?
バクバク心臓がうるさくて、飛び出してしまうんじゃないかってくらい。
突然腕を掴まれて、勇里さんと目が合ってしまった。
「…ゆ、ゆう、り、さ…。」
「襲うわよ?」
グイッと引っ張られて、私は勇里さんの胸元に倒れ込む。
どうしよう、どうしよう、どうしよう!
バレてるっ!
「…んっ!」
唇が触れるだけのキスじゃない。激しいキス。
漫画でしか見た事ないよ…っ。
「アタシの事、好きなの?」
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