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ハンドルを握り、車が走り出した。
爪も水色で綺麗。
「私もお花の匂い好きだよ。心が落ち着くよね。」
「あら♡分かってくれて嬉しいわ。」
「あ、そうだ。これ。」
信号待ちの時、私はバッグから小さな箱を取り出した。
「アタシに?」
「うん。いつものお礼の気持ちです。良かったら。」
星のピアスを見て、勇里さんは嬉しそうに笑った。
「あら♡すっごく可愛いじゃないの。早速つけなくちゃね。ありがとう。嬉しいわ。」
喜んでもらえた!良かった〜。
「お昼ご飯、作ってきたの。簡単なものだけど。見晴らしのいいとこで食べましょ♪」
星のピアスを早速つけてくれて、お弁当の入ったバッグが置いてある後部座席を指差した。
「お弁当⁈めっちゃ楽しみ!」
海沿いを走る車。窓から綺麗な青が飛び込んでくる。
空は晴天で太陽が元気に笑ってた。その光が海に輝きを与え、この目に映る景色は絶景。
「すごい!綺麗〜。」
窓から入る風が心地良くて、私は大きく息を吸った。
「気持ちいいでしょ〜。」
「うん!最高!!」
バッグからケータイを取り出してカメラを起動させる。
「ケータイ落とさないようにね。」
「うん気を付ける!」
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