6.ドライブ

p32

宿題がいっぱいの夏休みが始まった。


「…最悪だ。終わらないよ〜。」


扇風機が回る部屋で、宿題と睨めっこ。


最高気温は30度を超えた。夜も暑くて眠れない。


30度の時点で私にとっては猛暑だ。地球温暖化のせい。こんなにも暑い夏なら、いっそのこと、寒い冬が来なければいいのに。


いや、夏は25度以上にならなきゃいいんだ。そしたらみんな過ごしやすくなるよね。


【数学…お助け〜〜!!ヽ(;▽;)ノ】


麦茶を喉に流し込んで、お昼休憩中の勇里さんにメールを送信。


【アタシも数学って苦手なのよ。勉強辛いわよね…なんでこうせっかくの夏休みに宿題なんか出すのかしら。】


【数字見たくなーい!日本史とかなら教科書に答えが載ってるからいいけど…宿題嫌い!!】


【頑張ってるのえらいと思うわよ。そんな急いで終わらせる必要もないし、ゆっくり焦らずにいきましょ♪】


勇里さんと話していたら、少しだけやる気が出てきた。


やる気が出てきたけれど、宿題が終わるわけもなく…また数字と睨めっこ。


難しい問題は後回しにして、出来るところからやればいいのか!

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