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熊ヶ谷くまがやさん。顔だけは!いいよね?けど、身体はお子様じゃん。」


須賀原すがはらさんが、私をジロジロ見ては馬鹿にしてくる。


お子様って…気にしてるのに。


「顔だけで男は寄ってくるけど、実際付き合ってみたらガッカリされたとか?そんなとこでしょ。」


「…べ、別に、興味、ないし。」


私はそう呟いて、ジャージの上着に腕を通す。


「ふ〜ん?本当は彼氏欲しいけど、自分には無縁だから嫉妬してるんだ?」


須賀原さんは、すごくスタイルがいい。手足も細くて長いし、モデルさん体型。


男の人は、こう言う人がタイプなのかな。


私に恋愛なんて、そりゃ無縁ですよ。どうせ私なんて…。


「髪、長いんだから、ちゃんと結んだら?」


グイッと強く髪を掴まれて痛い。


「…今、結ぼうと思ってたの。」


「あっそ。だったら早く結びなよ。授業始まるよ?」


掴んだ髪を引っ張るから、これじゃ結べない。


「あんまいじめるなって。可哀想じゃん。あっはは!」


須賀原さんの友達はただ笑って見てるだけ。

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