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助けて欲しくて、ふと思う。
なんで勇里さんと同級生じゃないんだろう…って。
同じクラスだったら、同級生なら、きっと助けてくれた。ぼっちにならずに済んだのにって…。
クラスで浮いてるのは、嫌だよ。
ぼっちなんて、寂しいだけ。
ねぇどうして私は高校生で、勇里さんは大人なんだろう。
キーンコーン…
「陸上だよね?1000走るんでしょ?だる〜。」
「一緒に行こ!」
2時間目が終わっての10分休み、みんなジャージを持って移動していく。友達と一緒に。
私は今日もひとりで体育館へ向かう。
ピコン
廊下を歩いてると、メールの通知音。
【スクールカーストってどの時代もあるのね…。
一軍なんか無視でいいのよ無視で。海果ちゃんにはアタシがいるじゃない♪放課後楽しい事待ってるんだから、大丈夫よ。】
優しい言葉に泣きたくなった。
【ありがとうヽ(;▽;)ノ元気出た!次体育だから頑張ってくる!勇里さんもお仕事頑張って!】
少しだけ元気が出た。送信して、更衣室でジャージに着替え始めると…
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