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朝ごはんは、鮭のおにぎりと甘いふわふわの卵焼き、それからトマトスープ。


「おはよう海果みか。すごく機嫌が良いみたいだけど、何か良いことでもあった?」


「友達がね、電話で起こしてくれたの!寝坊しないように。」


私はおにぎりをもぐもぐしながら答えた。


「あら、それは良かったわね〜。」


勇里さんのおかげで、朝から気分がいい。


「行ってきまーす!」


ご飯を食べ終え、ローファーを履いて家を出た。


【学校行ってくるね!(*^^*)】


送信っと。


【気をつけて行ってらっしゃい。お互い、ほどほどに頑張りましょうね。】


見上げた空があまりにも綺麗で、写真を撮った。


みんな、メールして学校行って、玄関とか教室で友達に会って挨拶をして。先生が来るまで楽しく話してさ。移動教室もお昼も一緒で。


いいなぁ。羨ましいけど、私には勇里さんが居るもん。


初めて年上の友達が出来て舞い上がってる。メールを何度も読み返しては、ニヤけてしまうほどに。


8時20分。


自分の席でメールを見てはニヤニヤして、そしたらクラスの女子がコソコソ話をして私を見てる。


なんだろ?

なんか、すごく居づらい…。


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