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熊ヶ谷くまがやさん、なんかニヤニヤして気持ち悪い。」


「彼氏出来たとか?」


「それはないって。顔だけ可愛くてもね〜。こんな暗い奴だよ?恋愛とかあり得ないって。」


グサっと、鋭いナイフが心に突き刺さったみたい。


三軍女子でクラスで浮いてるようなぼっちは、メールを見てニヤニヤするのもダメなの?幸せに浸ってるだけなのに。


「ねぇ!」


ビクっ!と肩が飛び跳ねた。


「熊ヶ谷さんさ、うちから彼氏をろうとか思ってないよね?」


一軍女子のキツそうな女子・須賀原すがはら桃香ももかが私をにらみつけ問いかけてきた。


「うちの彼氏、あんたの事可愛いって言ってたんだよ。あんたの母親、水商売してたんでしょ?で、美人って噂。そりゃあんたも可愛い可愛いって言われるよね?」


私は、須賀原さんの彼氏さんとか知らない。


「可愛いからって調子乗るなよ。なんの取り柄もないくせに。それから!可愛いのはうちだから!あんたじゃないから!」


怖くて黙っていると、髪の毛を強く引っ張られた。


「黙ってないでなんとか言えよ。」


「…ご、ごめん、なさい…。」


「認めるんだ?彼氏奪おうとした事。」


「…えっ。違っ…。」


否定しようとしたら、思いっきり頬を叩かれて痛みが走る。

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