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♪〜


「…ん。もう、朝?」


鳴り止まない着信音で、眠たい目をこする。そしてケータイに手を伸ばした。


画面に表示されているのは勇里さんの名前。


時刻は6時を少し過ぎた頃。


「…ふぁ〜。おはよう〜。」


「おはよう海果ちゃん。よく眠れたかしら?」


「う〜ん、まだ少し眠たい、かも?勇里さんは?」


「アタシも少し眠たいわ。でも仕事あるし起きなくちゃ。海果ちゃんも遅刻しないように起きるのよ?」


平日だもんね。勇里さんはお仕事か。私も頑張ろ。


「うん、頑張って布団から出る…。勇里さん、5時半に駅で待ち合わせだよね?」


「えぇ5時半に。お互い頑張りましょ。」


いつもの憂鬱な朝が、今日は明るいよ。


「勇里さんのこと、女の子友達って思ってるから。」


「あら♡それはすごく嬉しいわ。ありがとうね海果ちゃん。」


電話を終えて、カーテンを開けた。


どこまでも続く優しい空は青くて、綺麗だった。


「よっし!頑張ろ。」


体育あるし、移動教室嫌だけど、勇里さんの"おはよう"で今日も頑張れる気がしてる。

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