日本の味巡り - 47都道府県の美食探訪

第2話 青森 - りんごのスイーツと郷土料理の味わい

しゅんの次なる旅先は、りんごの名産地で知られる青森だ。到着してすぐ、彼は青森りんごのスイーツが楽しめる「A-FACTORY」へ足を運んだ。ここでは青森産のりんごを使ったシードルやスイーツが充実しており、特に新鮮なりんごを使ったタルトタタンが人気だ。しゅんはこのタルトタタンと、りんごの酸味が生きたフレッシュシードルを注文し、その味を楽しむことに。

しっとりと焼き上げられたタルトタタンをひと口食べると、甘酸っぱいりんごの果肉が柔らかくとろけ、香ばしいキャラメルの風味が加わり、贅沢な甘みが口いっぱいに広がる。シードルはフルーティで爽やかな風味があり、りんごの芳醇な香りとほどよい酸味がタルトの甘さを引き立て、心地よい余韻を残してくれる。

その後、しゅんは青森の伝統的な郷土料理を味わうため、「津軽じょっぱり漁屋酒場」へ向かう。この店では青森の食材を使ったさまざまな郷土料理が楽しめるが、特にしゅんの目を引いたのは「いがめんち」。いがめんちとは、イカの身とゲソを刻み、野菜と一緒に練り合わせて揚げた青森の家庭料理だ。

揚げたてのいがめんちを一口かじると、カリッとした衣の中から、イカの柔らかな食感と旨味がじんわりと広がり、ほんのりと甘い野菜の味わいがアクセントを添える。しゅんはその独特の味わいに思わず「これが青森の家庭の味か」と心の中で感嘆する。

青森のりんごスイーツと郷土料理を堪能したしゅんは、心地よい満足感とともに次の目的地を思い浮かべながら青森の街を歩き出す。「青森の味、最高だったな」と心に刻み、旅を続ける決意を新たにした。