第12話

事務所 10:00AM




和田「話題になってるな。」



アキ「和田さん、ありがとうございました。」



和田「俺は何もしてないぞ!ただ、情報を流しただけだ。」



アキ「結構なことやってると思いますけど。」



和田「それにしても正解だったな。黄色のワンピース。目立つし、それに、最高に綺麗だったぞ。」




アキ「何言ってんですか。パリコレモデルですよ?なんでも着こなします。」




和田「よく言うな。…今日は第二弾でいいんだな…。」




アキ「…はい。お願いします。」





和田「覚悟はいいんだな。」





アキ「はい。」






















アキは篠宮セイとの待ち合わせ場所へ向かった





______________________



17:00PM 篠宮宅 タワーマンション








ピンポーン






セイ「はい!!!あ!!どうぞ!!!」




アキ「お邪魔しますね。セイさん。」









大きくスリットの入ったタイトスカートにスカイブルーのノースリーブブラウス




かき上げスタイルのヘア









今日は一段と色っぽかった

















セイ「アキさん、今大変な時なのに、デートに誘っちゃってすみません…」



アキ「隼人とは別れたの。」



セイ「本当に別れたんですね。僕はアキさんが隼人さんとお付き合いても好きな気持ちは抑えられなくて…」



アキ「さらっと告白してくれた?」



セイ「え…あ…あああああーーーーーーーーーー!!」



アキ「セイちゃん面白いね!」



セイ「セイちゃん…?!うれしい…アキさん!」



アキ「呼び捨てでいいのに!」



セイ「いやいや!おねえさんですから」



アキ「セイちゃんて御曹司なのにピュアなのね!うふふ」



セイ「からかわないで!!!」



アキ「うふふふ…なんか久しぶりに笑った気がする…」



セイ「…大丈夫?」



アキ「なにが…?」



セイ「なんか、最近テレビで見るアキさんはうまく笑えてないから…」



アキ「!」



セイ「あ…ごめんなさい…」



アキ「よくわかったね…マネージャーですらそんなこと言ってこなかったのに…」



セイ「僕にはわかる。アキさんが好きだから。」






















セイはまっすぐだった























アキ「調子くるわされちゃう…」




































これは演技だ




好きなふりなんだ




けして恋ではない




CM、ドラマの出演権を手に入れるためだ




そう言い聞かせた























魔の手が二人を切り裂こうとしていた

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