第2章 姉妹

第7話

病室











アキ「大丈夫?ハル…」








ハル「…おねえちゃん…ありがとう。個室なんてもったいない…」











アキ「事務所のマネージャーの和田さんが手配してくれたの。料金は大部屋と一緒なのよ。安心して。」











____________________________________



11:00PM 



ハル「あ…美人堂…隼人だ…かっこいい…レイも…綺麗」



アキ「好きなの?このCM」



ハル「大好き。ハルもおねえちゃんみたいに美人だったらな…」



母「ハル、そんなことより体治さないとね~」



ハル「はーい!」




___________________













あの会議から2週間が経った








ハルの容体が悪化し入院を余儀なくされた







アキ「安心してね、おねえちゃん、1年後にはスターなんだから。」






ハル「うふふ、おねえちゃんにできるの?モデルさんなんて…」







アキ「やってみないとわからないよ…」















プルルル   プルルル







和田からの電話だった








アキ「はい…今行きます。」













アキの顔が大人びて見えた





















ハル「…おねえちゃん……?」








アキ「いかなきゃ…ハル…おねえちゃん頑張ってくるね。」





















______________________



アキは和田とともにオーディションに向かった



花の都パリ



留学以来の海外



あの時は特待生で向かった海外に



ただただおびえていた



今は違う



立ち向かう



覚悟と共に



前へ進んだ



_______________________





空港にあるコーヒー屋














アキ「私にできるかな…」






ポツリとつぶやいた






和田「アキらしくないな。あの勢いはどうした?5000万貯めるんだろう?1年で。これくらいバシッと決めてこないとな。」







アキ「はい。」








和田「さあ、行こう。」










__________________________




とある有名ブランドのオーディション


テーマはジャパニーズ


桜を染めた着物をドレスにつかった


最高に贅沢に使ったドレス


まだそのドレスを着るモデルが決まらないとのうわさを


和田が聞きつけた



__________________________







デザイナー「Walking try.」





アキ「Yes.」





3日で完璧に覚えたウォーキング


日本人をアピールするために


頭を動かさないジャパニーズウォークに絞って極めた











デザイナー「How nice. There are only you to wear this dress.What years of Are the show model?」





びっくりした表情でアキをみつめた









自信満々にこう答えた





アキ「3 days. surprised?」



デザイナー「You must be kidding?」





















デザイナーは満足そうな顔を見せた









ショーまで衣装合わせとメイクの準備







登場順など確認事項がたくさんあった






幸いにも和田との二人三脚によってショーは大成功






あの有名ブランドの美人パリコレモデルということで





日本の芸能誌はにぎわった
















日本に帰国後



環境は一変した

































和田「アキ。すごいな。あの赤文字雑誌KKから専属にならないかって依頼がきたよ。やるか?」












アキ「当たり前です。そのためにパリへ行ったんですから。」













和田「なんだか頼もしいな。そういえば、4日後たくさんの芸能関事務所関係者が集まるパーティーがあるんだ。でるか?」












アキは口角をあげた





















アキ「行きます。モデルから女優になるにはスポンサーが必要ですから。」















アキは業界人になった

























運命の分かれ道にさし掛かっていることも知らずに

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る