第2章 姉妹
第7話
病室
アキ「大丈夫?ハル…」
ハル「…おねえちゃん…ありがとう。個室なんてもったいない…」
アキ「事務所のマネージャーの和田さんが手配してくれたの。料金は大部屋と一緒なのよ。安心して。」
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11:00PM
ハル「あ…美人堂…隼人だ…かっこいい…レイも…綺麗」
アキ「好きなの?このCM」
ハル「大好き。ハルもおねえちゃんみたいに美人だったらな…」
母「ハル、そんなことより体治さないとね~」
ハル「はーい!」
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あの会議から2週間が経った
ハルの容体が悪化し入院を余儀なくされた
アキ「安心してね、おねえちゃん、1年後にはスターなんだから。」
ハル「うふふ、おねえちゃんにできるの?モデルさんなんて…」
アキ「やってみないとわからないよ…」
プルルル プルルル
和田からの電話だった
アキ「はい…今行きます。」
アキの顔が大人びて見えた
ハル「…おねえちゃん……?」
アキ「いかなきゃ…ハル…おねえちゃん頑張ってくるね。」
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アキは和田とともにオーディションに向かった
花の都パリ
留学以来の海外
あの時は特待生で向かった海外に
ただただおびえていた
今は違う
立ち向かう
覚悟と共に
前へ進んだ
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空港にあるコーヒー屋
アキ「私にできるかな…」
ポツリとつぶやいた
和田「アキらしくないな。あの勢いはどうした?5000万貯めるんだろう?1年で。これくらいバシッと決めてこないとな。」
アキ「はい。」
和田「さあ、行こう。」
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とある有名ブランドのオーディション
テーマはジャパニーズ
桜を染めた着物をドレスにつかった
最高に贅沢に使ったドレス
まだそのドレスを着るモデルが決まらないとのうわさを
和田が聞きつけた
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デザイナー「Walking try.」
アキ「Yes.」
3日で完璧に覚えたウォーキング
日本人をアピールするために
頭を動かさないジャパニーズウォークに絞って極めた
デザイナー「How nice. There are only you to wear this dress.What years of Are the show model?」
びっくりした表情でアキをみつめた
自信満々にこう答えた
アキ「3 days. surprised?」
デザイナー「You must be kidding?」
デザイナーは満足そうな顔を見せた
ショーまで衣装合わせとメイクの準備
登場順など確認事項がたくさんあった
幸いにも和田との二人三脚によってショーは大成功
あの有名ブランドの美人パリコレモデルということで
日本の芸能誌はにぎわった
日本に帰国後
環境は一変した
和田「アキ。すごいな。あの赤文字雑誌KKから専属にならないかって依頼がきたよ。やるか?」
アキ「当たり前です。そのためにパリへ行ったんですから。」
和田「なんだか頼もしいな。そういえば、4日後たくさんの芸能関事務所関係者が集まるパーティーがあるんだ。でるか?」
アキは口角をあげた
アキ「行きます。モデルから女優になるにはスポンサーが必要ですから。」
アキは業界人になった
運命の分かれ道にさし掛かっていることも知らずに
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