第16話 小顔、いや大顔だ

 世の中、小顔が正義という感じですね。

 しかし、本当にそうなんですかね。

 私は疑問です。

 そもそもどうしてそんなにみんな小さい顔になりたいのか?

 考えたことあります?


 私が思うに、その方が全身とのバランスでカッコがいいからってことでしょう。しかし、それ以外になにかいいことがあるかって考えると、私には思いつかないですね。

 帽子が小さいサイズでも被れるぐらいはあるかもしれないですけど、そんなのはたいしたことではないです。


 私はどっちかというと大きい方の顔です。

 以前は私も小さい顔の方がいいと思っていました。

 しかし、その考えはいまはすっかり変わりました。

 いまはむしろ大きい顔の方がいいと思っています。


 なぜなら、大きい顔の方が存在感があるからです。

 だいたい大物って顔が大きい印象ないですか?

 申し訳ないけど、小顔の人ってカッコは良くても、なんか小者感があるというか、あまり大人物には見えないです。

 知ってる小顔の人を思い返してみてください。


 逆に戦国武将なんかイメージしてください。

 あの人たちがどんな顔の大きさだったかはわかりませんが、イメージする限り大きい顔をしていたと思いませんか?

 明治時代の政治家とかもそうですよ。

 イメージですけど、顔が大きいと思いませんか?


 人の印象っていうのはやっぱり顔が一番あります。

 性格が良さそうだとか、ずるそうだとか、スケベそうとか、そういうのって顔で判断していますよね。体型とか身長とかでは判断していないでしょう。


 そう考えると、顔が大きいっていうだけで、相手へのメッセージが伝わりやすいということが言えるでしょう。

 それはつまり、相手に安心感を与えるのです。

 安心感は安定感です。これはリーダーになりたい人には必須の条件でしょう。

 顔が大きいと説得力があるのです。


 人なんて所詮は見た目で判断しているのです。しかも、その見た目というのは細かく分析してというよりも、パッと見た目でしょう。

 パッと見て、「ああ、この人なら大丈夫」とか「この人は頼りないなぁ」とか思うことってこれまで多々あったでしょう。

 こういうのって実際顔がカッコいいとかそんなことではなく、瞬時に感じ取る印象だけです。

 そして瞬時に感じ取るとなると、結局は大きいとか小さいとか、細いとか丸とかそんなぐらいの単純な事しかないはずです。


 ですから、私はむしろ顔が大きく見えるように、最近は努力しています。

 ひげを伸ばして、頭部全体の面積体積を大きくするようにしています。

 髪の毛も全体的にふんわりとさせています。

 そうすることで、私の中身はなにも変わっていなくても、周りが勝手に私のことを大物と思ってくれるようになるのです。


 そもそも小顔がいいっていうのは、メディアが勝手に広げた価値観でしかないと思うんですけどね。しかもそれって九十年代ぐらいからじゃないですかね。

 だって、昔は顔が小さいっていう誉め言葉を聞いたことがないですよ。

 もし顔が大きくて悩んでいるのなら、ちょっと冷静に考えてみた方がいいでしょう。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る