第12話 下から積み上げる
人生設計を考える時に、どういう風に考えるでしょうか?
また理想の人生を考える時にどうするでしょうか?
誰か理想の人を見つけて、それを真似るってこともあるかもしれませんね。
それとかテレビで観たドラマとかの影響もあるかもしれません。
読んだ本を参考にすることもあるでしょう。
ただ、こういう風に決めて、実際にそうしようと思ってもたいていはうまくいかないですね。
うまくいかない理由はいろいろあるでしょうが、一番の理由は理想っていうのはどうしても高い目標になるというのがあるでしょう。
だけど、こうやって理想を設けて頑張ろうとしても、それが実現できなかったら、気持ちは下がります。
もちろん実現出来たらいいですけど、そうならず、その後逆にやる気を失ってしまうということも多々あるでしょう。
それで、私が考えるのは、自分の人生を下から積み上げて、目標を決めようってことです。
どういうことか。
それは、最低限必要なものから考えるわけです。
最低限といっても、自分が求める最低限ということではなく、生きていくのにぎりぎりの最低限ということです。
ですから、まずは収入とか家とか服とか食べるものとか、すべて最低限必要な分量を考えます。
そして、次にその最低限の上にちょっとずつ積み重ねていくのです。
例えば、おしゃれが好きだから、これぐらいの服は欲しいなとか、知識を得たいから、本はこれぐらいは一か月で読みたいなとか、そういう感じで、少しずつ足していきます。
そうすると案外、人生に必要なものって少なく済みます。
すると、当然仕事もそんなに頑張らなくてもいいかってなるでしょう。
もちろん、仕事が好きならすればいいんですけどね。
ですから、これはその人それぞれでかなり違いは出てくると思います。
ある人はものすごく食べ物が充実しているのに、着るものはすごく質素とか。家にはお金をかけているのに、趣味には一切お金を使わないとかです。
でも、本人は欲しいものは手に入れているのです。
他人から見たらどうかと思うような生活でも、本人が満足することが一番大事ですからね。
これだと、理想をどこからか持ってきて、自分のできる範囲に引き算していくよりも、だいぶ気分的に楽だと思います。
悲観的ならなくていいですよね。
あれもできない、これもできないではなく、あれもできる、これもできるってなるのです。
それはスタートが一番下だからです。
人生に必要なものって人によって違うのに、誰もが同じように求めるから不幸が始まるのでしょう。
本来は本当に自分の欲しいものだけあればいいはずですね。
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