第3話 お金と幸せ
お金が欲しいって人は多いでしょう。私も欲しいです。
しかし、お金があることと幸せとは必ずしも一致しないですね。
金持ちでも不幸な人はいっぱいいます。もちろん貧乏で不幸な人もいますけどね。
しかし、 貧乏で幸せな人もいれば、金持ちで幸せな人もいますよ。
つまりお金のあるなしと幸不幸は関係ないのですね。
じゃあ幸せってなにかってことになるのですが、突き詰めれば、心の平安でしょう。
人生ではいろいろなことが起こるわけですが、よくよく考えてみると良いことよりも悪いことの方が圧倒的に多いです。
良いことが一つあったと思ったら、その次には悪いことが連続して起こります。
心当たりがあると思います。
そもそも、良いことは長続きしないのです。
例えば、就職が決まったと喜んでも、その喜びはすぐにどこかに消えてしまいます。そして、その後続くのは日々のつまらない仕事です。
受験でも同じですね。喜んで学校に入学したと思ったら、その後はつまらない日常が待っています。
逆に悪いことはどんどん起こります。
小さなことから大きなことまでさまざまあります。
虫歯になったと思えば、遅刻して怒られたり。買い物に行く途中、スマホを触りながら自転車に乗っている人にぶつかられたり。クルマがデート中に故障したり。恋人が浮気をしているのがわかったりです。そして人生の最後は死という最大の禍で終わるのです。
とにかく、面白くないことはいろいろと起こるわけです。
それに良いことは思い出して、改めて喜べるっていうことはあまりないですが、悪いことは忘れようと思っても、ふと思い出して腹が立ったり不快な気分になることがしばしばです。
ここまで読んでわかると思いますが、お金があってもほとんど意味がないです。
悪いことはお金があっても起こります。
良いことはお金があることで多少は実現可能ですが、これも先ほど書いたようにまったく長続きしません。
例えば海外旅行に行って楽しんだとしても、そんな幸福感は旅行の途中でもなくなります。はっきり言って海外旅行に行っても、何度も不快な思いをすることに出くわすからです。
つまり、お金があっても、なにも幸せにならないのです。
欲しいものが買えるじゃないかって言う人もいるでしょう。
それは確かにそうですが、問題はその喜びが長続きしないってことです。
例えば、欲しかったクルマを買ったとしても、その時は確かに嬉しいですよ。でも、すぐにガソリン代や税金や保険代やのことを考えて憂鬱になります。
ブランドのバッグを買っても同じです。買ったが最後、汚したら価値が下がるとか、あそこの方がもっと安く買えたとか、つまらないことに気持ちが持って行かれるのです。
お金がないのも悩みでしょうが、あったらあったで悩むのが人間です。
私は幸せとは心の平安だと先に書きました。
心の平安とは、要は良いことも悪いこともない状態です。喜ぶこともなければ、悲しむこともなく、怒ることもないという状態です。
結局のこの状態が一番幸せでしょう。
なぜなら、良いことの裏には悪いことがついてくるからです。
それなら、良いこともない方がいいと言えます。
先に例で挙げた、クルマを買ったり、ブランドのバッグを買ったりするのがわかると思いますが、とにかくいらないものも付いてきてしまうのです。
ですから、お金なんて実はないほうが良いのでしょう。まったくないのは困るので、少ないなあって思うぐらいがちょうどの良いのかもしれません。
お金が少ないと余計な買い物をしませんからね。
子供を行っても行かなくても、どうでもいいような大学に通わせることもなくなります。
どうせ家に帰ってくる旅行に行くこともなくなるでしょう。
いかがでしょうか?
これでもやはりお金がいっぱい欲しいと思うでしょうか。
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