9「アクアリウムの夜」稲生平太郎

さわやか高校生活。青春。謎が秘められた水族館。

わくわくする冒険がはじまるかと思いきや……。


もう、なんか、いちいち狂気がはさみこまれてます。

窓からきちがい電波が入ってくる!

大変だ、アルミホイルで防衛しないと! みたいな。


精神病院に入院していた友だちの様子がリアルで……。


そう、あえていえば春日武彦的な狂気にひたされた児童文学です。

なぜスニーカー文庫に入っているのか、本当に謎。


巻末解説で、評者が「田んぼでお米でもつくってそうな名前のおじいさん」と紹介しているのが面白いです。


===

「アクアリウムの夜」稲生平太郎


初版は書肆風の薔薇のロサ・ミスティカ叢書 1990年

スニーカー文庫のスニーカー・ミステリ倶楽部 2002年


電子書籍版 2015年

https://bookwalker.jp/de40b593c6-8c0a-42cd-a3ad-bed7f03d3aff/

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