アニメ「電脳コイル」の元ネタとして有名な小説ですね。

……ゆ、有名ですよね？　常識ですよね？

「光車よ、まわれ！」は、少年少女が悪と戦うんです。

がしかし、善悪二元論の世界ではおさまりきらないのです。

光と思えたものが闇、闇と思えたものが光だったりします。

そしてキャラがあっさり死んでいく。

不条理・悪夢的情景のオンパレード。

「電脳コイル」に黒髪の「天沢さん」って少女が出てくるでしょう。

有能・勝気・リーダーシップのとれる人。

これ「光車よ、まわれ！」に出てくる女性ヒーローの「龍子」そのままなんですわ。

ぶっちゃけ、主人公はこの龍子に命令されて、ヒィヒィ言いながら右往左往してるだけ。

そんな魅力的な龍子がアニメキャラに！

良い時代に生まれましたね～。

ちなみに「天沢退二郎」を略す時は「アマタイ」といえばいいです。

後輩の女性詩人がそうやって呼んでるらしいです。

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「光車よ、まわれ！」天沢退二郎

初版は1973年ちくま文庫、2010年ポプラ文庫版が入手しやすいです。

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