異世界である意味伝説の勇者と呼ばれた男

神戸近区

異世界の勇者へと・・・

これは不本意だが異世界である意味勇者と呼ばれた男の日記である。



無限勇気20歳は高校生の時に好きだった人と偶然交換日記を始めたことから


毎日日記を書くことが日課となっていた。


交換の文字はは高校卒業とともに役目を終えたが


それまで毎日のように日記を書いていたのでやめられなかった。



高校卒業後も仲のいい同級生5人と一緒に6人でよく遊びに行っていた。


そこからこの日記が始まる





10月30日



今日は久々に西宮兄妹と加藤君、武藤君、佐藤さんと山頂の公園まで親のワンボックスカーを借りて出かけていた。


佐藤さんがネットで見た景色を見たいらしい。


武藤は佐藤さんと最近付き合いだしたらしいが


みんなと会える日はなかなかないからと


二人で出かけず参加してくれた


無糖なのに砂糖なのかと加糖ではなく加藤君が言っていた,,,,,,



昔から加藤、武藤、佐藤さんと名字で呼んでいたためもう今更名前呼びは


違和感しかないのでそれでいいだろう



まあ他愛のない会話を楽しみつつ安全運転で向かった。


事故で異世界へ!とかもなく無事到着。



ロープウェイで山の頂上まで登り景色を楽しんだ。


普通にこれでいい思い出になる,,,,,,筈であったのに



俺の「遅くなりそうだしそろそろ帰」”ろう”といいたかったのだが


地面が消えた,,,,,,


声が出る間もなく煉瓦のような地面の上で目覚めた言葉は出なかったが


意識は失はなかったので一瞬だったのだろう


「よく来てくれた異世界の能力者よ」


大きな声で年配の豪華な衣装を着た人が頭を下げていた。


「ここはどこですか?」


と質問したら


「ここは中央王国で私は国王をしている。今魔物に攻め込まれて助けてほしい」


「私たちは戦ったことなどありません」というと


「この世界に来るときに特別な能力を貰っているとはずだ


もしこの世界で命が尽きても魔物をすべて倒しても元の座標が分かっているから


必ず元に戻れる。契約魔法を使ってもいい」


「契約魔法??」


「私の命を対価としてかける魔法だよ。

君たちが元に戻れると契約は無事に終了。

嘘であれば私が死ぬそれだけだ。

この国に残るのを希望するなら男爵以上の爵位を約束する。

もう君たちしかいないのだ。これ以上召喚する時間も魔力もない」


かなり追い詰められて居るみたいだった。


皆と相談し死んでも大丈夫で困っているなら助けようかと。


この時は異世界物の小説の世界かと少し楽しみだった。


「わかりました協力します」と答えると


国王は嬉しそうに「ありがとう」と言いその後の話は


宰相と騎士団長とすることとなった。




10月30+1日


(元の時間の元の場所に帰れるらしいので+1日とした。)



国王との契約も終わり宰相と金銭的な話も終わり


西宮兄の鑑定魔法により嘘がないのも確認できた。




各自の使える魔法はまず西宮(にしみやと読む)兄の太郎は鑑定魔法と水魔法。


西宮妹の花子は味方を強化する俗にいうバフ魔法。


この二人は市役所兄妹と呼ばれている。見本によくあるらしい。よくわからないが



加糖は敵を弱体化する俗にいうデバフ魔法。


誰が言ったか加糖したら甘くなる?らしい



武藤は回復魔法。他人に気を使える優しいやつなんで納得。名前は忘れたけど・・・



武藤の彼女の佐藤さんは火と雷魔法。


攻撃的な魔法を使えるが見た目と言動は逆である。


多分性格とかは関係ないのかな?知らんけど




俺”無限勇気”はHになればなるほど固くなるというユニーク魔法?


人には言えないが西宮兄は鑑定で気付いたみたいだ。


変な物を見る目で見ないで。




それとは別に全員に身体強化魔法もセットでついてきた。少し得した気分だ。




今日から訓練と弱い敵との実戦が始まった。



最初は生き物に刃物を向けるのに躊躇したが


倒さないと味方が攻撃されるのを見たので


殺さないと殺されると考えて頑張って倒したが


翌日以降は”今日も頑張った”としか日記に書く余力もなかった。




10月30+50日



やっと戦闘にもなれてきて土地も侵略された部分の3分の1は奪還できたらしいが


敵の魔物が強くなってきた。



俺の戦い方は剣を両手で持ち(片手では振り回せるが攻撃にならない)


足に10Hの魔法をかけ強化した足で敵を蹴り攻撃する。



当初は”経験が増えると凄くHになった”(なぜか言ってて恥ずかしい,,,,,,)


しかし10以上上がらない。


敵は強くなるのでHが少ないと逆に足が負け剣のみで戦うことになる。



皆は魔法でほぼ後衛なので一人で接近戦が多い。



敵が弱い時は皆で剣で戦ったりもしたが敵が強くなり


俺以外は魔法攻撃か回復、バフ、デバフなので


一人で前衛,,,,,,限界を感じた時新しい魔法が増えた。


その魔法の名は


”変態”,,,,,,モウヤダオウチニカエリタイ




10月30+60日



あの日以来日記を書く気力が尽きた。


戦闘中魔法名は口に出さずに使えるが 


”変態” ”10H” を使っているのは西宮兄は気付いていた。


何も言わずに何か距離が開いていった,,,,,,物理的に。




”変態魔法”は名前は大きい声で言えないが


体の一部の形を変えH魔法と併用し攻撃できる。


体が武器になる。


腕を2メートルぐらいに変え手を刃物にし”10H”で硬化し突き刺す。


戦闘後手洗いは必須だ。2メートル以上にも伸ばせるが


伸ばし過ぎると後で筋肉痛になる。単純に重い。


これは二十肩?加藤はそれを見て触手と呟いた。しょくしゅって何?仕事かな?




10月30+100日



敵の巣を発見しそこを破壊すればこの戦いは終わるらしい。



俺はユニーク魔法2つで戦いは楽になった。


しかし他の5人は魔法の強化はなかった。巣に近づくほど敵の数が増えた。


特に夜は敵が強化され進めなく休めない。


それどころか少しずつ後退している。休むには下がるかなかった為だ。


もう少し力を,,,,,,の願いが通じたのか3つ目の魔法が増えた



”夜の帝王”,,,,,,何ですか?泣いてもいいですか。


だが夜の帝王は強かった。


永続全員強化(王国の近くにいる兵士も含めて)と夜間攻撃能力が倍増。


休憩も不要となった。今まで負けてた夜戦が圧倒的な強化により簡単に勝利できた。


そして戦闘は終わった。





10月30日+120日



魔物との戦闘も終わり国王の居る城へと戻った。



魔物の発生も巣の撃破以降ないらしい。



そのあたりの報告は西宮兄がしてくれた。


公務員を目指しているので文章の作成とかも勉強しているらしい。



しかし報告が詳細すぎたみたいだ城に戻ると変な噂を聞いた。


近くに来た兵士達もこちらを見て話している。



「体の一部を膨張させ、Hになるとすごい硬さらしい。


さらに夜の帝王でもあるらしい。


かわいい女の子2人も連れて戦場で暴れまわったらしい。


彼はある意味勇者?いや伝説の勇者だな。男として勝てる要素がない。」




「私も夜は一晩中激しく動いていたと聞く。凄いな彼は。


間違いなくある意味伝説の勇者だ」



城にいる殆どの兵士が同じような事を言っているらしい。



女性の一部からは視線が痛いのはなぜ??


しかし一部お姉様方からは熱い視線を感じる。



戦闘方法と魔法名は間違っていないが、


なんかこう言い方がナニの話をしてるのかな?



もう帰れるんだよね!早く帰ろうよ!!



王様にはすごく感謝されたが自分の娘である王女からできるだけ離され


視界に入らないようにしているのは解せない。



そして無事に帰ってきた!



10月31日



無事に帰った翌日ネットの個人投稿できる小説サイトにこの話しを書いた。


自分でも信じられない経験だった。



しかし最大の問題は今日来たスマホへのメッセージである。



西宮兄以外に尋ねられた ”どんな魔法を貰ったのか”と


西宮兄は普通に


「変態で体の一部を長くしてHになって固くして夜は凄くなる魔法」と。


その説明はどうかと。


その時以降西宮妹と佐藤さんにメッセージをブロックされた


なかなか会えないため誤解を解くのに2ヶ月かかった。


西宮兄。今度居酒屋奢れよ。それ理由にまた集まれるし。


終わりです


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