第3話 岩泉さん

「うぉ...やっぱでけぇ...」


事務所の前に突っ立っている俺は呟いた。

あ、事務所の名前はVsea。今はVseaが一番Vの中で一番勢いのある事務所だ。本当に俺がここに入っていいのだろうか?

一歩ずつゆっくりと踏み出し玄関の方に進んでいく。

あと数歩..そんなところで後ろから肩をつかまれた。


「?!(ビクッ)」


『な~にそんなに驚いてるの~?』


「うっせ。てかそういやお前誰なの?」


『三静ちゃんですが?』


「いや、活動名」


『...教えな~い』


「なんでだよ」


『自分で見つけてねっ☆』


そういいながらニヤニヤとこちらを見てくる。


『今日来ると聞いて私も来ちゃいました~』


「なんでだよお前いらねぇだろ」


『ん~?優斗を推薦した人がいらない?しかも優斗プレッシャーに弱いし人見知りだから来てあげたのに?』


「すいませんでした案内お願いします」


『うむ、よろしい』


そう言って2人で事務所に入る。


「おぉ...」


実は面接は急遽三静のわがまま(?)から決まったため緊急でしたためオンラインでの面接だった。なので初めての事務所だ。

一言でいうと、[すげぇ]だ。

入るとホールに出る。天井が10mくらい離れている気がする。


『すごいっしょ。私も最初来た時驚いたわ。』


「驚かない方がおかしい」


『そうだね』


三静はにへへ、と悪戯みたいに笑った。

三静に案内され、扉を開く。すると女性の方が出てきた。


『はじめまして。優斗さんのマネージャーを務めさせていただく、岩泉です。』


「...まね..?まねーじゃー?」


『はい。そうですが?』


岩泉さんはきょとんとした顔でこちらを見てくる。

俺は三静に耳打ちした。


「マネージャーがいるなんて聞いてないんですけど」


『言ってないからね。しょうがないね』


「正直タイム管理できるからマネージャーいらないんですけど」


『さてはお主、マネージャーをタイム管理だけだと思っているな?』


「え?違うん?」


『案件とかさ、コラボとかさ、』


「先見すぎじゃない?」


『わからんくない?』


「そんなもんかなぁ...」


三静との耳打ち会話を止め、岩泉さんに言う。


「今からよろしくお願いします」


『こちらこそ』


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Vtuberを題材にした小説は似てしまいますね...(他の似たような小説を見かけた)

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レーサーだけどVtuberやってみることにしました。 みかんご @haboka

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