第3詩 さあどぷれいす(魚座の女神)
幾つものビーンズが棚にならび
スチーマーが息つぎ 雲が出た
白磁に乗っかるフォームミルク
天井のファンはのんびりまわる
ノートPCを開く学生 女性客のおしゃべり
ケースのなかのスイーツ 黒板のチョーク絵
沈むソファ カウンターの木目
ここはオフィスでもなく 家でもない
コーヒーを飲むこと以外
なにも定められていない 不確かな場所
衣食住が足りて
でも健康で文化的な生活を望むぼくらに
あまねくもたらされる 第三の時のかたち
余計な空間こそが現代の幸せをつくる
やあ魚座の女神を讃えよ
かの女神はカフェインで魔法をかける
ぼくらクリエイティブの空気を呼吸して
とくべつなアイデアが浮かびそう
いつか歴史のなかで
このサードプレイスの意味が問われよう
大きな窓に夕暮れはグラデーション
もみの木の輪郭も滲んで……
さて
待ち人はふうわりブラウス ラテ色のパンプス
オフィスから抜け出したオフィスカジュアルが
ぼくに気づいて まあるい目をパチクリ
にっこり手をあげるんだ
/////////////
カフェは日課です。お世話になっています。朝は必ず、夕は仕事のあまりないとき、平日も休日もです。田舎の郊外なので空いてます。けど長居はしません。1時間から1時間半ってとこでしょうか。コーヒーってトイレ行きたくなりますから。夕はめんどくさいカスタマイズを入れちゃいます。デカフェでアーモンドミルクでホワイトモカシロップ入りで。これが申し訳なくてモバイルオーダーにしたのですが、これだとマグが選べなくて一長一短ですね。
後半の部分、女の子と待ち合わせたことなんてあまりないですけど、想像して描きました。
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