何度巡りあっても

第23話

「そうか！そうか！

良かったな！」

『これは、おじいちゃんに…』

「ワシにも何かくれるのか！

なんだなんだ！」

『……欲しいもの、リスト……』

「ごほっ…！！」

「やだもう、あなたったら…！」

『ていうのは、冗談で

おじいちゃんの好きなお酒です

今月も、ありがとうございます』

「ごほっ…、あぁ、ありがとう

にしてもお前は、なぜそんなに真顔で嘘がつけるんだ…」

『…………………』

__ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

「あら、コウ君かしら？？」

「花代さーん！」

「るるちゃん残念、違ったみたいだわ」

「落ち込みようがすごいな…」

「…………………」

「るる」

「！！」

「あらあら、サプライズは大成功って

とこかしらね」

「コウってば、少し支度に

時間がかかるって言ったら

車でやってくれの一択でね

相当、るるちゃんに会いたかったんだろうけど…」

「あら、でも今日も素敵よ」

「いやだわ、花代さんこそ」

「花代さん、すみません。

祖母がお世話になります。」

「あらあら、またご丁寧にありがとう

こちらこそ、るるちゃんをよろしくね」

「るる、コウ君にはなにかやらんのか」

「？」

「…………………」

「…欲しい物リスト？？」

「！！」

「るるちゃん、こっちじゃないかしら」

「！！」

「……ゲーム機に、ソフトに、駄菓子か…

明日までに揃えるよ。」

「！！」

「コウ君、るるは今日給料日だったんだ。

……たまには自分の所持金で買い物させてくれ。」

「…あの人、毎月るるちゃんの可愛さに負けて

色々買ってるの」

「それであんなに悟りを開いた目を

しているのね」