第17話

「とりあえず、もうこんな時間だし

明日改めてうちにいらっしゃい」








「花代さん、ありがとう

ぜひそうしましょう」








「…っ、少しでいい、るると話がしたい」








「…………」








「補聴器もね、今充電中なの」








「コウ、また明日来よう。

るるさんにも少し整理する時間をあげなさい」









「…っ」









「話したがってるなら、

話くらいさせてやればいいじゃないか」








「あなた…」









「見た所、るるはコウ君の事を

嫌がってる訳じゃないしな」








「それもそうだが…」









「お前明日は時間あるんだろ?

なら帰るなんて言わず、もう少し付き合え








……せっかく久しぶりに飲めたんだから」









「まぁ、兼三さんったら」







『コウくんが少し、話がしたいそうなんだけど

るるちゃんはどう??』








『大丈夫です

私も話せませんが話したいです』









「もう、るるちゃんったら」









「コウ君、るるちゃんのお部屋で話すといいわ

るるちゃん、案内してあげて」








花代さんがそう言うと、るるは頷いて

俺の手を握り案内してくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る