第11話

それから少ししてお開きとなり、

おじぃちゃん達が話している中

私は片付けをしていた。






____トントン







優しく肩を叩かれて、振り向くと

百合子おばぁちゃんがいて








『るるちゃん、残りは私達がするから

ケーキ食べて』








そう言って微笑んでくれた。








『でも、申し訳ないです』








私がそう言うと、







『そろそろ、孫が迎えに来ちゃうから

今日のせめてものお礼にして帰りたいのよ』









と少し眉毛を下げて微笑みながら言った。









『…百合子おばぁちゃん、

本当にありがとうございます…っ』








これ以上私が断り続けると

おばぁちゃんは余計に困ることに気づき

素直にお気持ちに甘える事にした。








『るるちゃんのはおっきく切ったわよ〜

ゆっくり食べるのよ??』








そう言っておばぁちゃんからケーキを貰って

おじぃちゃん達の元へいくと








「るる!こっちにこいい!」







「全く兼三、それじゃ分からんだろう

『こっちに座って食べなさい』」







おじぃちゃん達に呼ばれ

案内されるまま2人の真ん中に座って

ケーキを食べ始めた。

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