第9話
「百合子から私まですまないな」
「なーにうちの可愛い孫が
呼びたそうにしていたから呼んだまでだ」
「あらあら、お気に入りのお酒を急いで
準備しといて何言ってるの〜」
「花代…っ、余計なことは言わんでいい」
「っ……」
「るるちゃん、大丈夫よ
主人も手話ができるわ」
「!!!」
「やぁ、君がるるさんだね
いつも百合子がお世話になっています」
『いえいえっ、こちらこそ、
毎度ありがとうございます…っ』
「ふふっ、毎度ありがとうございますって
るるちゃんらしくて可愛い」
「今朝の花、とっても綺麗で嬉しかったよ。
花言葉まで素敵で、ありがとうね」
『恐縮です…っっ』
「そうだるるちゃん、
そろそろ補聴器の充電切れちゃうから
外してらっしゃい」
おばぁちゃんの言葉に私は頷いた。
____おじぃちゃんもおばぁちゃんも楽しそう
「……………」
____私ももっと早くに出会いたかったなぁ
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