第10話

『補聴器はまた新しいのを用意するわね』





『いつもすいません、先生』






『気にしないで』





「かおるこ先生、

ママのお耳また聴こえるようになる?」





「もちろん大丈夫よ


でも小さい機械が届くまで少し時間がかかるから

ママのサポートよろしくね」





「うん!!」




薫子先生と話している優莉は

笑顔で大きく頷き私にグッドサインをした。




「…………」




私も微笑んで頷いた。

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