7話
第7話
「…っ」
私は後ろを振り向けなかった。
「君に言ってるんだけど…」
そう言って彼が近づいてくる。
_____まずい
「っ!!」
私は履いている靴も忘れて全力で走った。
「あっ!おいっ」
後ろからは彼の声がした。
_____まずい、まずい、まずい…っっ
頭の中はそれでいっぱいだった。
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