第16話 アンタはあいつと離れちゃダメよ!
「
今のうちに隠れておく、いい
と、
「あ! いたいた!」
犬上くんと
フィン
もし、この
わたしはいつでも
「ねえ! 今、だれかこっちに
「……
「そっかー。ずっと
フィンくんは
「さっきも
わたしは
時間がないのは
「
(ゥ、ウサギの耳!? ――と、いうことは!)
姥山さんとわたしは、思わず
「君たち、もしかして知ってるの!?」
「ううん、知らないけど……ちょっとね」
わたしはもごもごと
「そっか――」
フィンくんはとても
「ウサギくんはね、
「そ、そうなんだ……」
「ハ! そりゃ
姥山さんが声を上げた。
「あこがれている人がいるなら、
ぅ、姥山さん、いつになく
「う、うん。そうだね! あ、いた!
フィンくんは、顔を上げると通路の向こう側へ走って行ってしまった。
「今、どこかに
姥山さんが不思議そうに聞いてきたので、わたしは
どこにもそれらしき
「って、時間!」
姥山さんが声をあげる。
わたしはスマホの
わたしのまわりが
しまった! フィンくんに
「ダメだ!
通路の
ええっ! ぃ、犬上くん!?
ど、どこかに隠れないと――と、思った時だった!
ゴゴゴゴゴゴゴ!
さっきまで
「っ!」
フリルのついた
「うわっ! なんだこれ!」
亀裂の向こう側から犬上くんの声が聞こえてきた。
こっち側が
み、見られてないよね!?
「佳穂! ヘアピン
姥山さんがわたしからヘアピンをもぎ
「くっ! なに!? この
姥山さんが
やっぱり〝
通路のせり上がりはますます
「くうううううっ! これで
ちょっと
「佳穂!
声と
「ひゃあああっ!」
「うわあああっ!」
わたしは
「コウモリ!? お前も
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