第15話 そうとしか言いようがないよね
「あ、
わたしたちが
まるで、
「行っちゃった……」
あとに
「
言われてわたしもあたりを
いつもはあまりにも人が
なのに、
「これって……」
わたしと
「もう
犬上くんの
「また
ここも
三人の
駆け上がるたびに違う
「はあ、はあ、はあ……」
わたしたちの足が自然と
「ふ、ふりだしに
もしかして、
犬上くんは
「
姥山さんが提案したので、わたしたちは中華街駅の地下街を
ここもやっぱり、
こつーん、こつーんと、
「え? ……ここ
地下街の反対
「違う、ここは
犬上くんが
壁には
その向こうには、せまいトンネルのような通路がずっと
「この感じ、
わたしは
大原
「あなた、なんでそんなに
姥山さんが
「わたし、
「ああ、わかったわかった」
「とにかくここを
犬上くんが
「
姥山さんがスマホの
まずいわね――といいたげだ。もう一
いいかげん出口見つけないといけない時間だ。
もし。もし、このまま
ひや
犬上くんは、さっきからずっと
「また、ふり出し!?」
大原
「少し
「
犬上くんが姥山さんに
なに、話しているんだろう……?
わたしは聞こえないはずの声に聞き
すると突然、二人の
【これはどう
【そうね、
二人の声は、さっき
【
あの子――きっとフィン君の
【あいつがクオリア使いかどうかはまだわからない。さっき話しかけてみたけど、聞こえてる
犬上くんの話からすると、この会話はどうやらクオリア使いでないと聞こえないらしい。
【
【ふーん。一般人ねぇ……】
二人がちらちらと、こちらを見るので、わたしは
【〝佳穂〟だからじゃないの? 巻き込まれたのが】
【う、うるさい! ここは
【……わかったわ】
会話が
「月澄、姥山といっしょにここにいてくれるか? この――おかしな事をなんとかしたい。俺、ちょっと調べてくる」
おかしな事――そうとしか言いようがないよね。
わたしはうなずいた。
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