第14話 ここって……横浜駅!?
ちょうど
トレーニングウエアを
「よ、よう!」
犬上くんはバツが
「
「ああ。誰かが『車はイヤだ』って
犬上くんはちょっとすねた
「アンタん
「……なんでお
「いたっていいでしょ! あたしは
「いたっていいだろ!
「待ち合わせ?」
「まだ
「ぅ、うん、ちょっと
「そうか、結構、降って来てるもんな。
犬上くんがにっこり
――
待ち合わせ。いったい誰となんだろう?
でも、もしこのまま
「ねえ
ぐるぐる
ふりかえると
男の子、だよね?
「ちょっと
『人を追いかけている――』
その
「
犬上くんが、
確かにそうだ、
「え? あ? そ、そうだね! ありがとう!」
男の子はうなずくと、わたしたちが降りてきた階段をいそいで
いったい、なんだったんだろう……。
わたしたち三人は
だけど――
後ろの
さっき、犬上くんが〝降りてきた〟階段だ。
「はあ、はあ、はあ、はあ!」
えーっ!? どういうこと?
「やっぱり迷っちゃった……」
男の子はさっきよりいっそう困った顔で
「はあ? あんたふざけてるの!? 今、上って行ったばっかじゃない! すぐに降りてくるなんて!」
「え、え? どうして?」
男の子は
「姥山さん、その人、降りてきたんじゃなくて上ってきたの」
わたしは姥山さんに
そうだ、さっきまでその階段は、
なのに、いつの
【おい……
あれ? 今、
「……上に上がろう」
むずかしい顔をしながら聞いていた犬上くんが言った。
「え!? 一緒に来てくれるの?」
男の子の顔が
「ぼくはフィン。この
「「こいつとは友達じゃない!!」」
犬上くんと姥山さんが
「え!?」
「地上じゃ」
「ない!?
階段を上りきったわたしたちは、思わず声をあげた。
さっき雨やどりするのに
そこは、
なのに、階段を上りきった
「ここって!?」
どこかで見たことがあるような気がする――。
キョロキョロ
「ょ、横浜
さっきまでわたしたちがいたのは
「電車にも
姥山さんが目を
いったい
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