シーズン2
第1話 は!? 友だち?
もし、
そんなことって
だけど、ちょっとだけ考えてみて。
『
『
うんうん、そうだよね。
空から
どっちもとっても
だけどね、考えて思いつくのはそこまでくらい。
まさか、コウモリになると、トリやケモノの
こんなの、
ドアを
わたしと姥山さんの
席について
「おはようございます、みなさん。
にこやかにみんなを
チラリと
『あなたが、コウモリさんですか。〝
昨日の
コウモリの
いますぐにでも聞いてみたい。
「
先生の
「このクラス、日本語がちゃんとできる
「ええ!? いきなりテスト!?」
クラスが
「
にこやかに言った先生はプリントを
わたしの席は教室のはじっこ、
「……ありがとうございます」
犬上くんとはまた
「では――はじめ!」
先生の
「はい、ストップ! 五分です」
くやしい! のこり二問だったのに。わたしは
「少し
先生は
「はい。このクラスは
え!?
わたしだけじゃない。たぶん、振り
シュナイダー先生は、マーカーを
枕草子――
古典を少し
だけど、見た目でもわかる外国の人がたくさんいるのに、いきなりこの授業。
さすがは
先生はひと
「では、
うつくしきもの《かわいらしいもの》。
先生の
だけど――
「
そこまで読んで先生の音読が
教科書を読んでいた先生の視線が
「先生、どうしたんですか?」
読めない
「あ、いや。
一体どうしたんだろう?
「すまない、ちょっとここは
よくわからないけれど、どう見てもなにかあせっている。
「32ページ!
「今日の
シュナイダー先生はそう言いながら、そそくさと教室を
ほんと、なんだったんだろう……。
よくわからないまま、
振り返ると、姥山さんが
姥山さんはわたしの
なんでそんな顔をしてるんだろう?
不思議に思いながら見ていると、姥山さんの顔が急にニヤついた。まるで
「――なんでもないわよ」
わたしがじっと見ていた
「さ、お
「え、あ、あの……。わたし、
わたしは、ぼっちごはんが
「わたしもよ。さわがしいの
姥山さんはそう言って、自分が
わたしは少しびっくりした。自分があまり
昨日の晩、『
「ありがとう……」
わたしはうなづいて
「
立ち上がったわたしたちの
犬上くんだ。
「なに?」
姥山さんが、ちょっと
「そいつ、どこに
「まさか! そんなふうに見える? あたしたち友だちなのよ」
なんだかわからないけど、姥山さんは
「は!? ほ、本当なのか? 月澄!?」
「う、うん」
わたしはうなづくしかなかった。
「いったいどこで知り合ったんだよ!?」
「どうでもいいでしょ? あたしはあなたなんかより、よっぽどこの
(ぅ、姥山さん。言いすぎ、言いすぎ!)
わたしは
「ぃ、犬上くん。姥山さんは、ほ、ほんの少し前から知り合いなの。友だち。本当!」
わたしもわたしだ。取りつくろうにもヘタすぎる。
「ええ? そうなのか?」
「そうよ。さ、行きましょ。カホ」
え?
ガラガラ、ピシャッ。姥山さんが教室のドアを
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